切込砕石とは、岩石や玉石などの原石を破砕機で割った状態で、粒度調整をしていない砕石のことです。
建設現場や土木工事現場で材料として使用される砕石には様々な種類があるため、砕石の種類や違いについて解説していきます。
岩石を機械で砕いた場合には、いろいろな大きさの砕石ができます。
砕いた状態のままの砕石が切込砕石であり、クラッシャーランと呼ばれます。
クラッシャーランを英語で表記すると「Crusher run」であるため、「C」の記号が使用される砕石です。
岩石を砕いてできた砕石をふるいにかけ、使用する目的などに応じて粒を整えた砕石のことを「粒度調整砕石」といいます。
粒度調整砕石は英語表記で「Mechanically stabilized」となるため、「M」の記号が使われます。
たとえばC-30と記載されている砕石の場合、0~30㎜に砕いたクラッシャーランで、0~30mmの砕石が混ざるもののその比率は整えられます。
C-30とM-30の砕石はどちらも整える作業が必要になり、さらに粒度調整砕石の方がコストは高くなります。
砕石を作るために必要となる原材料は岩石や玉石だけでなく、コンクリ―ト塊や建設現場のがれきや廃材なども原材料になります。
たとえばクラッシャーランは「C」、粒度調整砕石は「M」が記号として使用されますが、その記号の前に「R」の記号が記載されていれば、再生材を使用していることを意味します。
そのため「RC」という記号であれば「再生クラッシャーラン」となり、「RM」という記号の場合には「再生粒度調整砕石」を指しています。
また、再生材を使用する砕石の場合、「RB」の記号で表示される場合がありますが、RCはコンクリート廃材が使用されるのに対し、RBはコンクリートガラ・レンガ・タイルなどの建材廃材も使われているといった違いがあります。
砕石は、何に使用するのか、その目的に応じて粒の大きさも変わってきます。
道路工事で砕石を使用する場合には、下層路盤に粒度0~40㎜のクラッシャーランを使うことが一般的といえますが、上層路盤には粒度0~30㎜の粒度調整砕石を使用することが多いといえます。
なお、0~40㎜のクラッシャーランを記号であらわした場合にはC-40、粒度0~40㎜の粒度調整砕石であればM-40と記載されます。
砕石を使う場所などによって、求められる粒の大きさやもとになっている原材料なども変わってくるため、間違って選ばないようにしてください。