建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

大工の手元とは?建設現場で使用する専門用語について簡単に解説

2023.06.22
分類:その他

建設業の職人として活躍している大工の手元とは何を意味する言葉なのでしょう。

大工の「手元」とは、主たる作業者である職人の補助・サポート役のことで、現場内で作業を行なうのではなく掃除など補助的作業を担当する人員に対する呼び方です。

従来までであれば、手元専門の職人なども存在していましたが、現在では消滅しています。

そこで、大工の手元とは何か、建設現場で使用する専門用語を解説していきます。

手元作業とは

手元作業とは、現場で職人を補助する作業であり、施工補助・資材移動・養生・開梱・片付け・清掃など範囲はとても広いといえます。

職人が作業に集中できるような環境を整え、サポートすることが手元作業といえますが、特定の職人に付いて作業補助を行うことで、技術を見て学ぶことにもつながります。

職人の施工手順や作業に対する考え、材料や工具がどのタイミングで必要なのか知るきっかけとなるため、新人の教育にもつながるといえるでしょう。

手元作業員とは

手元作業員とは、工事をメインで担当する職人を補助する人員のことであり、たとえば入職して間もない新人作業員や、電気工事士資格を保有していない作業員などが手元作業員として働くことが多いといえます。

手元作業員の担当する作業は、作業道具の運搬や配線作業を目的とした電線・ケーブルの準備なで、メイン作業を行う職人の作業がスムーズに進むようにサポートしていくことが必要です。

新人であれば手元作業員として働くことで、たとえば電気工事の基本的な仕事や材料など覚えることができるでしょう。

そもそも電気工事は、電気工事士の資格を保有していなければできない作業であるため、補助作業を行いながら資格取得を目指すことが求められます。

手元作業員の使い方

手元作業員は、メイン作業の補助という立場で働くことになるため、手元作業員独自の判断で仕事をすることは少ないといえます。

メインの職人や、職長や監督などの指示に従いながら仕事を進めていくことが求められるため、簡単な作業や手伝いなどを担当してもらう使い方となります。

職人に作業を指導してもらいつつ、数をこなしていくことで専門的なスキルや技術、経験を身につけていくことはできるでしょう。

いずれ資格を取得することで、手元作業員として働いていた方が、今度はメインの作業員として現場を回していく立場へと育っていくことが理想です。