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種類が多くて覚えることが大変?造園工事の種類とその内容

2020.03.12
分類:その他

造園工事といっても実はいろいろな種類があり、実際にどのような工事が造園工事に該当するのか明確に理解できていない場合もあるかもしれません。

個人の住宅の庭、公園、庭園、緑地などに対し、築造と植生を復元する工事が造園工事です。そこで、どのような種類があるのか、それぞれの内容を確認しておきましょう。

造園工事の種類

造園工事では、主に公園や緑地、庭園などをつくることを行いますが、他にも個人の住宅にある庭木を手入れ、景石設置や植樹、維持管理なども造園工事のカテゴリに含まれます。公園内に休憩所などを設置する作業なども、実は造園工事の1つです。

近年では、緑を多く保つ環境が意識されるようになったことや、都会などの景観向上にヒートアイランド現象の対策などで、屋上や壁面を緑化するといった工事も増加しています。

その造園工事ですが、次のような種類が挙げられます。

植栽工事

土工事も行う植栽工事や基盤整備、植生復元工事、緑地育成工事などが植栽工事に該当します。他にも芝生や樹木など、植物を育成するときに必要な支柱を設置する工事も含まれます。

緑化工事

公共空間を緑化する工事で、屋上緑化、壁面緑化、法面緑化、生け垣化など種類があります。

公園設備工事

公園の設備を行う工事や、整地や樹木の植栽、花壇・噴水・休憩所・遊戯施設の設置などを含め、公園を築造する工事を指しています。

広場工事

広場の修景や芝生の植生、運動広場整備といった工事を行います。

水景・噴水工事

噴水や人工滝、自然池、ミストなどの設計や施工、メンテナンスなどを行います。

また、水質を保持するために必要なろ過施設や殺菌設備なども設計し、施工する工事です。

景石工事

庭園などに景石を設置する工事で、大きな石はクレーンなどを使うことになります。

地被工事

地面を覆う植物である地被には、芝生やコケ類などが挙げられます。これらを設置する工事が地被工事です。

地ごしらえ工事

伐採作業を行った後で残った枝、低木、雑草などを集めて、片づけを行う作業が地ごしらえ工事です。苗木への養分が供給されるように、表層土が流出しないように防ぐことができる状態に整理します。

 

造園工事の種類は多く知っておきたい知識もたくさん!

このように、造園工事にはいろいろな種類があり、行う作業も多岐にわたります。

その分、多くの知識が必要となる分野であり、公園や庭園を造成する以外に、屋上などの緑地化や植生の復元なども造園工事に含まれると認識しておきましょう。