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建設工事現場の照明として使われる投光器の種類と特徴

2020.04.15
分類:その他

工事現場で使用される照明。中でも投光器をご存知でしょうか。反射鏡やレンズにより特定方向へ遠くから光の束を照らす照明器具であり、さまざまな光源が使われていることが特徴です。

光源の明るさや種類によって、明るさや電力消費量など特徴や違いがありますが、どのような種類があるのかご説明します。

照明として使われる投光器の種類

工事現場で使われる照明器具の中でも、投光器の光源の種類を大きく分けると、水銀燈、LED、メタルハライドランプ、ハロゲンランプの4種類であり、それぞれ次のような特徴があります。

LED

Light Emitting Diode」の頭文字を省略した名称が「LED」で、発光ダイオードと呼ばれる半導体の特性を活用しています。

消費電力が少なく寿命が長いことから、省エネ対策の電球として信号機などでも用いられることが多くなりました。まさに次世代照明の1つといえる照明です。

水銀燈

水銀をガラス管に封入させ、蒸気中で放電させるHIDランプが水銀燈です。寿命が長いというメリットがありますが、2020年から製造が禁止となっています。

メタルハライドランプ

水銀とハロゲン化金属(メタルハライド)の、混合蒸気中のアーク放電による発光を利用したランプで、寿命も長く電力消費量も抑えることができ高輝度も高いことが特徴です。

ハロゲンランプ

電球の一種であり、ハロゲンバルブと呼ばれることもあります。電球の内部に窒素やアルゴンなどの不活性ガスを封入し、要素や臭素などのハロゲンガスを微量導入します。通常の白熱電球では不活性ガスだけを封入しますが、この場合より明るいことが特徴です。

 

工事現場で活用するとよい投光器

工事現場ではスタンド型投光器を用いると、設置する場所を簡単に変えることができるので大変便利です。キャスター付きのタイプのものであれば、光が必要とする現場に簡単に移動できますし、キャスターが備わっていなくても三脚を使うことで高さを自由に調節することが可能となるでしょう。

また、バッテリー式の投光器であれば屋外など電源が備わっていないところで使うことができます。

 

目的に合わせて選ぶことが大切

投光器の種類は多いですが、使用する目的に合わせて選ぶことが大切です。特に工事現場は事故が多発しやすいため、暗い場所で無理に作業を続けるのではなく、必要な場所では照明を使って危険な作業をできるだけ安全な状態で行うことができるようにしておくことが大切です。

また、外部の方にも工事を行っていることを知らせる意味でも、照明は役立つ存在といえます。