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建設工事に関係するゼネコンとデベロッパーの違いとは?それぞれの言葉の意味

2020.06.25
分類:その他

建設業界で工事を受注する立場として、ゼネコンやデベロッパーという言葉を頻繁に耳にすることとなりますが、実際に違いがよくわからないという方もいるようです。

そこで、ゼネコンとデベロッパー、これらはどのような言葉を指しているのかその内容をご説明します。

ゼネコンとはどのような企業か

ゼネコンとは、元請けとして土木・建築工事を一式で請け負い、工事全体をとりまとめる建設業者です。ゼネコンという言葉は、総合を意味する「ゼネラル(general)」と契約者をあらわす「コントラクター(contractor)」という英語の略称であり、アメリカで使われていた言葉が日本でも浸透したようです。

日本では特定建設業許可を取得している総合工事業者を指す言葉として使われています。

・特定建設業許可とは?

建設工事を請け負う場合、一般建設業許可を取得していれば許可を受けている業種すべての建設工事を引き受けることができます。

特定建設業許可は建設工事代金4千万円以上、もしくは建築一式工事代金6千万円以上の工事を下請けに発注する時に必要とする許可です。

規模の大きな工事を発注者から請け負い、その工事を協力してくれる下請業者に発注する時に必要な許可のため、この特定建設業許可を取得しているのがゼネコンであると言い換えることができるでしょう。

ゼネコンが請け負う工事は、トンネルやダム、鉄道、道路などの土木一式工事、そして高層ビルや駅、公共施設、マンションなどの建築一式工事などです。

それに加え、台風や地震など災害による被害が発生したエリアの道路やトンネルなどの復旧工事なども請け負っています。

日本でゼネコンと呼ばれる企業の中でも、特に売上規模の大きいスーパーゼネコンと呼ばれる建設会社として、清水建設、大成建設、大林組、鹿島建設、竹中工務店などが挙げられます。

 

デベロッパーと呼ばれる企業

デベロッパーとは不動産開発業者のことであり、規模の大きな宅地造成や再開発事業、リゾート開発、マンション分譲やオフィスビル建設などにおいて事業の主体となる企業や団体を指しています。

「デベロッパー(developer)」とは開発者という意味であり、不動産のデベロッパーとして扱われる不動産会社は、宅地開発、都市開発(再開発含む)、リゾート開発、新築マンション開発などにおける販売収入で、投資額の回収を図ります。

デベロッパーにもいろいろな企業がありますが、住友不動産、三井不動産、三菱地所、野村不動産などが知名度の高い会社として挙げられます。