建設業界で頻繁に使われる「建設」と「建築」という2つの言葉。意味に違いはあるの?と思う方もいることでしょう。
似た言葉ではありますし、同義語として使われることもあるかもしれませんが、厳密に意味は異なりますので、それぞれどのような意味を持つ言葉なのかご説明します。
建築物などの建物や施設、道路や橋、堤防、ダム、トンネル、鉄道など構造物を土木作業でつくることを指す言葉です。
つくることで利便性が高まるなど、生活の質向上などを目的として行われる行為であるといえるでしょう。
自然のものを除外することで、人々が生活しやすい加工を行うとも考えられますが、それにより快適さや利便性が高まるだけでなく、安全性も増すこととなるでしょう。
自然災害など起きたとき、まだ十分に生活インフラが整備されていないエリアの被害が大きくなりがちですが、安全性を保つ上でも必要な部分であるといえます。
建設に関係するのは、建築、そして土木です。そのため、建築も建設の中に含まれるということになります。
建築物など建物を土台から新しくつくりあげること、増築や改築、もしくは移転することです。建物などを建てるときの技術や技法を指す言葉として使われます。
そのため、一戸建てやマンション、ビルなど生活の中に溢れる身近な物をつくることであり、建設の中に含まれるカテゴリなのです。
たとえば美しい街並みや文化的な財産を保有する観光地などでは、風景に溶け込み景観を損なわない建物を建てることが必要になります。美しいデザインで芸術性を高めることも建築の役割であるといえるでしょう。
建築に関係するのは、建物を建てる上での設計や監理、施工ですが、細かく分類すればさらに多種多様な業種に分けることができますので、建物に関する全般であるともいえます。
建設と建築の言葉の意味は違っていても、建築も建設の中の1つであるため、同じような意味合いで使われることがあるのはそのためです。
建設業界は東京オリンピックによる需要の高まりで好景気といわれていますが、ニーズは高いのに業務を行う人材が不足しているという問題を抱えています。
若い世代の方たちが、本来なら人々が快適に、そして安全に生活する上で重要な役割となる建設業界にもっと目を向けてもらえるように良さをアピールしていくことも大切といえるでしょう。