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建設現場で活躍するクレーン車の種類と特徴とは?

2021.05.06
分類:その他

建設現場では地下の土を地上で運ぶときや資材を運ぶときには移動式のクレーン車が使われますが、このクレーンにはいろいろな種類があります。

巨大なモノや重量のあるものを吊り上げ運ぶ機械がクレーンですが、どのような種類があるのかご説明します。

主なクレーンの種類

クレーンには用途に応じた様々な種類がありますが、クレーン車と呼ばれる移動式クレーンの種類は主に以下のとおりです。

トラッククレーン

クレーンをトラックに載せたタイプのことで、トラックの荷台と運転室の間には小型のクレーン装置を搭載されており、主に3トン未満の荷物を吊り上げるときに使われています。

運転室は路上走行する上で必要であり、クレーンの操作においても必要です。その運転室とクレーンが別々に設けられているのがトラッククレーンの大きな特徴です。

機動性や走行性に富んでおり、小型から大型まで幅広く使用されています。

また、車両の骨格部分を補強しクレーンを取り付けているレッカータイプのものもありますが、交通事故を起こした事故車を移動するときや建屋内の機械設備など据付工事などに使われています。

移動の運転は5トン車未満まで普通自動車運転免許で可能ですが、大型の機種であれば大型自動車など、車体の大きさに合った運転免許が必要になります。また、クレーン操作を可能とするのは資格保有者だけなので注意しましょう。

ラフテレーンクレーン

大型タイヤが装着されており、四輪駆動と四輪ステアリングで小回りが利くタイプなので、狭い場所での使用や整備されていない土地などでも威力を発揮できることが特徴です。

なお、保有する自動車運転免許とクレーン資格の種類により、操作可能となるものは変わってきます。吊り上げ能力は210トン・25トン・50トン・70トンクラスなど、とてもバリエーションが豊富ですが、4.9トン以下であれば小型移動式クレーン技能講習で操作ができます。

オールテレーンクレーン

高速道路を走ることができるトラッククレーンと、整備されていない土地でも威力を発揮できるラフテレーンクレーン。このどちらの良さも兼ね備えていることが特徴で、大型タイヤが装着されていて550トンを吊ることも可能とするものもあります。

大型自動車運転免許と移動式クレーン運転士免許を保有している方であれば操作が可能です。

クローラークレーン

キャタピラで地面と接し、舗装されていない道や雪の上でも作業が可能です。

他のクレーン車よりも場所を選ばないことが特徴ですが、タイヤが装着されていないため公道を走ることはできません。建設現場には、トラックやトレーラなどに載せて運搬することが必要です。