建築物を建設する工事のうち、内装工事は木材・石膏ボード・吸音板・壁紙・畳・ビニール床タイル・カーペット・ふすまなどで建築物の内装を仕上げることです。
インテリア工事や天井仕上工事、家具工事や防音工事なども含まれますので、リフォーム工事と呼ばれるものはほとんど内装工事に該当するといえます。
内装工事は外装工事が進んで雨水が浸入するリスクがなくなったらスタートしますので、高層階ビルなどの建設においては高層階で外装工事が行われていても、先に下層階から内装工事が行われていることもあります。
壁や天井の下地から仕上げまでの工事が内装工事ですが、
・墨だし
・壁下地
・天井下地
・天井仕上げ
・壁仕上げ
・床仕上げ
などです。
建築物の施工現場では、他の工事業種と比較すると作業の範囲が広い工事業種であることがわかると思います。
墨だし作業により、基準線の印をつけて壁や天井に石膏ボードをはる軽量鉄骨材の下地を組み立てます。
建築一式工事に該当しない建築物の改修や改築工事なども内装に該当する可能性があるといえるでしょう。
建設業許可を取得するのなら内装仕上工事の許可を取ることとなりますが、建築物の室内工事はこの許可で可能になる部分が多いため、建築一式工事と並んで人気のある工事業種といえるでしょう。
内装工事で施工したものは必ず目にする部分ともいえますので、建築工事の仕上げでとても大切な役割を担うといえます。
内装工事を大きく分けると、
・間仕切壁や天井下地をつくる軽量鉄骨下地工事
・組まれた軽量鉄骨に石膏ボードなどを貼るボード工事
・ボード上に仕上げ材を貼るクロス工事
・床にカーペットやシートを貼る床工事
となります。
人に化粧を施すように下地をつくって仕上げる役割であり、建築工事においても重要です。
内装工事は難しい工事であり、部屋ごとに仕上に用いる材料も異なります。
常に全体を把握しながら工程を守って進めることが必要であり、設備工事・建具工事・塗装工事などの取りあいも多いといえます。
そのため他職と連携しながら、仕上工事のリーダーとして現場をけん引することも求められるでしょう。
全体を把握し、図面を読み取りながら推し進めていくリーダシップも求められることになりますが、建築物の完成後は達成感とやりがいを感じることができるはずです。