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工事をゼネコンに発注する大手デベロッパーとはどのような存在?

2022.01.03
分類:その他

工事をゼネコンに発注する大手デベロッパー(不動産開発業者)は、主に不動産の企画・開発を担当していますが、このような関係性からゼネコンとデベロッパーはパートナー的存在にあるといわれています。

このデベロッパーの基本的な収益は、

・建物の売却益

・建物を貸し出すことで発生する賃貸料

2つですが住宅やマンションを売って売却益を得ることや、建てた商業施設のテナントから得る賃貸料などが該当します。

そしてデベロッパーには不動産の企画・開発を行う総合デベロッパーもいれば、住宅や商業施設などの不動産に特化している専門デベロッパーに分かれるなど、企業ごとに強みや特徴に違いがあります。

大手デベロッパーと呼ばれる企業とは

街づくりの仕掛け役ともいえるのが大手デベロッパーですが、その中で三井不動産・三菱地所・住友不動産についてご紹介します。

三井不動産

オフィスビル・商業施設・ホテルなどで強みを持っている業界最大手デベロッパーが三井不動産です。

主要開発エリアは東京・日本橋であり、これまで手掛けたのは港区赤坂の東京ミッドタウン、中央区日本橋のコレド室町などが挙げられます。現在は、日本橋・八重洲・日比谷などの再開発を進めています。

売上高の内訳は、賃貸が32%・分譲29%・マネジメント20%・三井ホーム14%・その他事業5%となっており、安定した事業基盤を築いているといえるでしょう。

今後は既存事業と新規事業でICTを活用し、海外で地域一体開発を強化する方針のようです。

三菱地所株式会社

東京・丸の内一帯を1890年に購入・開発したという歴史があることから、主要開発エリアは丸の内・大手町です。

これまで手掛けた物件には、東京都千代田区大手町の丸ビル、横浜市の横浜ランドマークタワーなどが挙げられます。

丸の内についてはたくさんの不動産を保有しており、賃貸事業に強いといえるでしょう。

オフィスビル事業をメインとしており、東京・丸の内と隣接する大手町や有楽町でも一体開発展開していることが特徴です。

海外事業展開にも積極的で、今後はアジアでの開発を進めていく方針とされています。

住友不動産

東京都心部をメインに、オフィスビル賃貸や分譲マンション事業に注力していることが特徴です。

主要開発エリアは新宿で、マンション供給戸数は首位を誇っています。

六本木・西新宿・飯田橋など都心36か所の再開発を手掛け、泉ガーデンや住友不動産新宿グランドタワーなどが代表的な大規模複合開発であり、営業利益率が高いことが特徴といえます。