電気設備工事とは、照明・コンセントなど電気に関わる設備を施す工事であり、電気工事士法に基づいて電気工事士が施工を担当します。
電気工事士は経済産業省の認定する国家資格であり、工事管理が必要であれば電気工事施工管理技士が行うことになるでしょう。
そこで、電気設備工事とは具体的にどのような工事を行うのか、その内容について説明していきます。
電気設備工事とは、建築物で電気使用が可能となるようにするための工事です。
電力の引き込みから、コンセントや照明などの設備を施す工事を指していますが、電話やインターホンなど通信設備も電気設備工事に含まれます。
電気設備の種類を分けた場合、主に次の6つに分類できます。
受変電設備とは、電線から電気を取り込み、建物で使用できるように電気を変換するための設備です。
建物で電気を使うには電気を作ることが必要ですが、作られた電気は電線を使い送電されます。
電線を通っている電気を建物内に取り込まなければ電気を使うことはできないため、キュービクルという受変電設備で電線から電気を受け止め、建物で電気を使うことができるように変換します。
コンセントなどに電気を送る流れは、
①受変電設備
②各分電盤
③各負荷
となっています。
そして受変電設備から各分電盤に送電する設備が幹線設備で、各分電盤から各負荷に送電する設備が分岐回路です。
動力設備とは機械を動かすための設備です。
たとえばエレベーター・エスカレーター・エアコン・換気扇・給水ポンプ・スプリンクラーなどを想像するとわかりやすいでしょう。
電灯・コンセント設備とは、電灯分電盤からコンセントや照明器具までの配線と器具類の設置工事です。
適切な明るさを保つために、照明の配置や分電盤からの配線を検討し、設計者と打ち合わせしながら施工していきます。
情報通信設備に該当するのは以下のようなものです。
・電話設備
・放送設備
・テレビ共聴設備
・時計設備
・車路管制設備
・LAN設備
防災設備とは、災害が発生しないようにすることと、災害が起きたときの被害を最小限の抑えることを目的とした設備です。
具体的には以下のものが該当します。
・非常灯設備
・誘導灯設備
・避雷針設備