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建設工事だけではない!電気工事の請負契約でのトラブルにも注意!

2018.04.13
分類:その他

必要とされる場面の多い電気工事ですが、現場によって作業規模も色々あります。
作業の種類としては、屋内配線と屋外配線があり、照明設備の配線、コンセントの配置、エアコン工事など、需要が高い電気工事は請負契約で行うことがほとんどです。
発注者と受注者、元請け業者と下請け業者など、それぞれの間でトラブルにならないために注意を払たった上で契約を結ぶことが必要ですが、電気工事で請負契約を行う場合にはどのような点に注意すれば良いのでしょう。


電気工事を請け負う場合に大切なこと
電気工事業とは、発電・変電設備、送配電設備、構内電気設備などを設置する工事を指しています。
工事内容には、発電設備・変電設備工事、送配電線工事、引き込み線の引き込み、構内電気設備工事、照明設備工事、また、電車線や信号設備工事、ネオン装置工事などがあります。
電気工事を請け負う場合、規模が小さな工事だとしても直接受注せず、必ず請負契約書を取り交わした上で契約しましょう。


請負契約書を結ぶ重要性
請負契約書にはいくらでどのような作業を受注し、どのような条件で仕事を行うのかなど記載しますが、契約する双方それぞれが署名捺印することによって、契約書内に記載された内容はお互いに同意したものとみなされます。
下請負業者にとっては少しでも効率的にわかりやすい見積書を作成したほうが、相見積もりを取られても契約を有利に進める事ができるでしょう。

・請負契約書の記載事項
契約書には、契約日、契約内容、工期、契約期間、請負金額、職人の日当、支払期日などを記載します。
また、万一事故が起きた時の対応方法や責任の所在についても細かく記載しておくことが必要です。
不当な条件になっていないか確認し、契約が完了するまでは保管しておくようにしましょう。


一人親方は労災保険に加入が重要に!
独立して電気工事を行う一人親方が下請で電気工事を行う場合、労災保険への加入が必須となります。
ただし請負契約の際に元請業者の労災保険を使うことができる契約になっていても、労災隠しなどで申請しないケースも現実的にはあるようです。
そのため一人親方が元請け業者との良好な関係を保ち、自身の身を守っていくためにも一人親方用の労災保険に個人で加入しておきましょう。


必ず請負契約書を交わした契約を!
電気工事の請負契約を結ぶ場合には、例えささいな工事だと思っても必ず請負契約書を交わすようにしてください。
後にトラブルが生じた場合には、誰が責任を負うのか、その所在などを事前に明確化させておく必要があります。
電気工事では瑕疵担保責任期間などのトラブルが多く見られるため、不当な責任を負わされる事にならないためにも、不利な契約内容になっていないか内容を確認した上で締結することが重要です。