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建設業の中で使われる「建築」や「建築」という言葉や「土木」の意味は?

2018.05.17
分類:その他
建設業の世界では、建設という言葉だけでなく、建築や土木など似た意味合いと感じられる言葉が飛び交うことになります。しかし明確な意味の違いをできていないと、取引先との会話などの中で間違った言葉を使ってしまい恥ずかしい思いをするかもしれません。 そこで、どのような違いがあるのか、確認しておくようにしましょう。

建築とはどのような意味?

建築を英語に訳すと「architecture」となりますが、建築基準法では「建築物を新築、増築、改築、または移転すること」という定義付けがなされています。 空間を持つ構造物について、計画から設計や法律の施行、建築物使用に至るまでの過程のことを意味し、作られた構造物自体を指して使うこともあります。

建設の意味は?

建設を英語に訳すと「construction」ですが、建築物、道路、橋などの土木作業で構造物を作ることを意味しています。 建築や土木といった分野、林業や造園、海洋などの分野などを含む言葉であり、建設の中の1つの分野に建築が含まれると言えるでしょう。そのように考えると、建設の方が建築という言葉よりも広範囲の意味合いを持ち、大きな構造物を建てるといった意味であると理解できます。 建築は建てるという行為に芸術的要素が含まれていると考えられ、建設はどちらかというと土木分野をイメージする人が多いでしょう。建設的に物事を進めるといった意味も含むため、作り上げていくという意味では、建築と比べた時に既に工事が進んでいる状態を表すとも言えます。 なお、建築物に対しての芸術的観点から表彰される賞などは設けられていますが、建設に関しては設けられていません。

改めて言葉の意味を考えてみては?

建築という言葉が日本で使用されるようになったのは、明治時代に開国で入ってきた「architecture」を訳す際、建設の総合芸術として建築という言葉を作ったと言われています。 建築=芸術という構図が生まれるきっかけとも言えますが、現在では建設と建築の区別がされていない状況と言え、どちらも同じように使われていると言えるでしょう。 物件のリフォームなどは、建築基準法に記載のある定義から確認すると、建築として扱われるとも考えられますが、建設か建築かにどのように分類するかは専門的な話題や説明をする時に使いわけることが多くなります。間違った言葉を使ってしまわないためにも、改めて普段何気なく使っている言葉の意味を考えてみることも必要と言えるでしょう。