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建設工事における仮設とは?足場の種類と内容とは?

2018.05.31
分類:その他

建設工事などの際、「仮設」や「足場」という言葉ができますが、どのようなことを意味するのか、その内容を確認しておきましょう。

「仮設」とは?

周りを見渡すと、マンション、ホテル、病院、学校などの大きな建物やビル以外に、橋や高速道路などの建造物もあります。 建造物が完成した時には見えなくなるけれど、出来上がるまでは「仮設」を使い、仮設を使って完成させる建造物が「本設」です。

「足場」とは?

仮設にも範囲があり、建設現場においての事務所、足場、囲いなどを指す場合や、災害時などに建てられる仮設住宅も「仮設」です。建設工事中の仮設の場合は、工事が終わった時点で片付けられることなりますが、なければ工事は進みません。 そして、働く人たちの作業を安全に進めるために、作業をする仮設設備が「足場」です。足場も作業には必要で、なければ作業は進まないと言えるでしょう。

工事現場に合う足場選びを

足場を設置した場合、費用がかかることから工事費を考える時には資金計画に含めておく必要があります。足場にも色々な種類がありますが、コストを抑える事ができるものもあるので確認しておきましょう。 ・くさび式足場 低・中層の建築物の工事に適している足場で、耐久性と強度が高く、組立と解体、どちらも簡単にできるので費用を削減することができます。各部材には凸金具、凹金具が取り付けられていて、金具同士をハンマーで打ち込んで組み立てます。 ・枠組み足場 足場仮設工事で最もオーソドックスな工法で、原則地上45mまで施工が可能です。鋼管を建枠にはめ込んで、部材を積み上げることで強度や信頼性を高く確保できますが、コストはそれなりにかかります。 ・単管足場 敷地が狭くても設置できる鉄パイプを組み合わせて作る足場で、金具を鋼管に噛み合わせ、ボルトで締めて組み立てて作ります。小規模な作業現場で使われることが多く、部材が重いため、工期は長くなりがちです。 ・吊り足場 上部から足場を吊り下げる工法で、橋梁やプラントなど足場を下から組み上げることができないところで使用されます。手間もコストもかかる工法であり、組立等作業主任者を置くことも必要です。 ・先行足場 先行して手摺を設置し、足場の組立や解体を行う必要がある工法です。ひと手間増えるため作業効率は低下すると言えるでしょう。 ・移動式足場 人力で簡単に移動できるように、足場の下部にキャスターが付いている形で、やぐらのように組み上げて作る足場で、組立も解体も簡単にできます。設置できる場所は限られ、天井や壁などを仕上げる時に使われます。

種類と内容の違いを理解すること

このように仮設にも種類や意味が異なる場合があり、足場にも色々な形のものがありますので、それぞれの違いを理解しておくと良いでしょう。