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建設業で働く女性は今後増える?変革する建設業界の現状は?

2018.07.04
分類:その他
建設業界と耳にすると、どうしてもヘルメットを被った男性のイメージが強いため、女性が現場で働く姿は想像できないという人も少なくありません。しかし、現在ではこの男性のみが立ち入りを許された場所という考えは代わり、女性が活躍できる働く場所として見直しが進んでいます。 国土交通省と建設業5団体では、建設業でも女性が活躍できることを目指し、平成26年8月に具体的な行動計画を策定した上で、5年以内に女性技術者や技能者が倍増させることができる取り組みがなされています。

女性を雇用するために必要なこと

現在でも建設業は男性がメインである職場であり、女性の数が圧倒的に少ない状態です。しかし、オペレーターの仕事は力がないので苦手という女性も少なくありませんが、機械操作は細かく丁寧にできるという理由で女性のほうが得意な場合もあるようです。 また、女性がキャリアアップするためには現場経験が必要ですが、それだけではありません。女性のほうが地域とのコミュニケーション能力は高い場合が多く、社内でのディスカッションなども得意ということはあるようです。 問題となるのはトイレなどのハード部分で、規模の大きな工事現場では環境整備は整っているようですが、比較的工期が短めの現場などは費用の関係上、男女別々に設置することが難しい場合もあります。今後は国だけでなく、県や民間工事などでも女性専用トイレの設備などが進んで行くことが望ましいでしょう。

けんせつ小町と呼ばれる人とは?

また、建設業界では建設業で活躍する女性技術者・技能者を「けんせつ小町」と呼び、女性が建設現場で活躍できることを促進しています。 建設業で働くすべての女性の愛称として使われているため、技術者・技能者以外にも、土木構造物や建物を設計する人、研究所で新技術開発に携わる研究者、プロジェクトを顧客と進めていく営業担当、そして裏方で業務を行う事務職など、すべての女性が「けんせつ小町」と呼ばれる人です。

これからさらに建設業界に女性が増える?

活躍できる舞台は多岐に渡っていますが、実際のところ、大手建設会社でも社員全体からみた女性の比率は約12%、技術職はたったの4%台に留まっています。それでも現在は増加傾向にあり、今後、女性就業者数が増えていくことで働く形が多様化されていくことも予想されるでしょう。 建設業の職場環境を改善し、長時間労働における労働者の負担などが改善されていくことがますます期待されています。