建設会社は社員研修だけでなく現場での教育も重視する必要がある
建設業界では、複数の関係者が集まって仕事を進めていくプロジェクト形式の業務が多くなります。そこで、関係者と上手く仕事を進めていくためには、円滑なコミュニケーションが大切になるといえるでしょう。
時には年齢に関係なく、上に立って指示を行う必要が出てくる可能性もあるため、若手や中堅層、初級管理職などには特に、交渉する能力や指示の出し方といったコミュニケーション能力を向上させる研修など行うことは必要です。
しかし、研修だけでなく、現場教育の重要性も理解しておくことが求められるでしょう。
現場での働き方に対する意識改革を
現場監督などの場合、突発的なトラブルに対応するためには、時間を割きながらも常に現場にいなければならなくなります。
そのため、社内における事務作業を行うのは、残業で時間を作る、または休日出勤などを行うことが日常化する場合もあるようです。
時間計画や報告・連絡・相談(ほうれんそう)の強化など、働き方に対して意識を改革することも必要です。
女性がキャリアを目指せる環境に
また、女性社員などは建設業界でも一般職として採用されるケースことが多かったですが、だんだんと総合職も増えつつあります。
しかし、まだ男性のほうが比率としては圧倒的に多いので、女性リーダーや管理職を増やしていくことも求められるでしょう。女性社員のキャリア育成に向けて、管理職を担える人材育成を進めていくことも望まれます。
現場教育では何を重視すればよいか
そして現場の作業員に対する教育も必要です。いくら現場の士気を高めようと研修など繰り返したとしても、社員自らがやりたいと考えて行動しなければ意味がありません。
大切なのは会社に求められたからやるのではなく、率先して一人ひとりが動くことです。そのため、現場教育では、「承認」と「尊重」が大切になります。
もし失敗しても怒るのではなく、失敗を承認することも必要です。誰でも失敗したいわけではありませんが、失敗をしなければ成功に結び付かないこともあります。失敗した経験を武器に挑戦し、成功すればその失敗は無駄ではなくなります。
道から外れそうな時には軌道修正や支援は必要ですが、否定せずに導くことも時には必要なのです。
社員の力を信じることも大切
社員の力を信じて、認め、応援することで、能力が伸びていくことまります。失敗しても良いからまずはやってみることを勧め、励ますことで、積極的に質問や作業に取り掛かるなど行動が変わることもあります。
研修などで知識や技術を高めることはもちろん大切なことですが、それだけでなく現場教育も重要であるといえるでしょう。