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建設業において欠かせない工程表による管理とは?

2019.02.23
分類:その他
建設業において、開発設計や調査を行い、製造業などでの製品製造から、それぞれの作業段階へと進んでいく過程の中で、工程ごとの管理の必要性は重要です。 どのように工程ごとの管理を行うかは、作業プロセスを可視化し、最適といえる作業方法を見つけて体系化することが生産性や収益率向上に繋げることができます。 各作業項目を工程として細分化し、効率的に作業が遂行できるための適切な管理を行うなら、工事開始から完了までを工事別に時系列であらわした工程表を作成しておきましょう。

建設業の作業で必要となる工程表とは

工事のスケジュール表の役割を担い、工事が始まって対象となる建築物が完成されるまでに、どのような工事が実施され、それぞれいつ開始されるのかなど確認できるものです。 工程表にも種類があり、総合工程表、細部工程表、月間工程表、週間工程表などがあります。その中でも総合工程表は工事全体の工程を示す工程表であり、最も基本的な工程表といえます。 それぞれの工事を総合的に組み合わせ、施工の順序など期間ごとに表示しますので、全ての工事の種類やそれぞれの施工時期、工事同士の相互関係などを把握することができます。 工程表は、現場の特殊性、天候なども踏まえた上での作成が必要ですし、誰が見ても納得できる正当性も求められます。

工程表があれば最適な作業方法を発見できる

「工程」とは、作業を完了させる手順やステップとも考えられますが、その工程を管理する上で大切なことは、作業を進める最適な方法を見つけることです。 もし最適な方法で業務を行うことができれば、生産性は向上しますし利益にも繋がりやすくなります。 企業によって最適な方法は異なるため、それぞれが発見しなければならないため、工程管理を行うことでその方法を発見できる可能性が出てきます。 □KPIを設定して工程表を作成する 企業が、目標達成度を評価するために用いる指標を「主要業績評価指標(KPI)」といいますが、このKPIを設定した上で工程表を作成し、管理を行うことでどのような手順や人員で作業すればより最適になるのかを数値でみることができます。 開発設計、調査、製造など、様々な作業段階を経て進んでいくプロジェクトにおいては、それぞれの作業項目を工程として細分化されることとなり、工程が遂行されることで大きな利益をもたらすはずです。

工程表を作る時に注意したいこと

個別に工程表を作成し、それぞれが管理を行っている場合は、全体の進捗状況がみえにくくなってしまいます。 そこで、全体で統一した工程表を作成し、その工程表を用いた作業を行うことが望ましいといえるでしょう。 誰が工程表を管理するのかを決め、同時に進行している別のプロジェクトと連携した工程表も作成するなど、適切な管理を行うようにしていきましょう。