建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設業界で女性が活躍するために職場に求められること

2019.02.25
分類:その他
近年、建設業界でもちらほらと女性が働く姿を目にすることがあります。女性が建設業界に入職し、定着して活躍できるような取り組みは、国土交通省や建設5団体により平成26年8月に公表された「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」からも理解できる部分です。 建設業界は人手不足が続いており、男性だけでは新たな働き手を必要としていることも事実です。しかし、建設業界への入職に難色を示す女性も多く、まだまだ浸透しているとは言い難い状況といえます。 その理由は何なのか、もっと女性に注目される業界となるにはどうすればよいのか、考えていくことが必要です。

女性が建設業界に入職しにくいと感じてしまう理由

なぜ女性が建設業界は働きやすい職場だと感じることができないのか、その理由としてまず、「3K」というよくないイメージが先行していることが挙げられます。 それに加え、建設は力仕事という固定観念から、女性には対応できないと当初から諦めてしまう方もいるようです。 しかし実際は、システムや管理など、力仕事ではない仕事も多くあるため、もっと多くの方に建設業界で仕事をする中身を知ってもらえるような取り組みも必要となるでしょう。 □女性特有の理由で諦めてしまうケースもある 女性ならではの理由で、建設業界に入職することを諦めてしまうケースもあるようです。 例えば、出産や育児とは両立できないイメージが先行していること、男社会という職場イメージが強いこと、女性専用の更衣室やトイレ、待機所などが設備されていないこと、扱う材料や工具の重さや大きさなどが女性向きといえない事などが挙げられます。

他産業よりもはやく女性が入職できる取り組みを始めても…

女性が多く働く職場ではないことで、仕事に対する悩みや相談をしにくい環境に置かれるということも、建設業界で女性は活躍することができないといった固定概念を持たれてしまう理由かもしれません。 しかし、平成28年に「女性活躍推進法」が施行となり、建設業以外の全ての産業でも女性が活躍できる職場づくりに取り組んでいる状況といえます。 建設業界は平成26年に問題に対する取り組みを開始しているので、より早く舵取りを行っているといえるでしょう。 しかし、実際には閉鎖的で男性的なイメージが強いため、他産業よりも大きなハンデを背負っていると言わざるを得ません。

今後はどのような改善が求められる?

女性が建設業界で活躍するためには、出産や育児、親の介護などの必要性に迫られた時でも職場が対応できるのか、女性に関わらず男性も多様的な働き方を選ぶことができるのかなどがポイントとなるでしょう。 女性が活躍できる環境整備はもちろんのこと、男性の雇用形態などを見直すことも必要かもしれません。