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建設や不動産企業を指す言葉である「デベロッパー」と「ゼネコン」の違いとは?

2019.04.11
分類:その他
建設業界でよく使用される言葉に、「デベロッパー」や「ゼネコン」などがありますが、これらの違いを明確に説明できるでしょうか。 どちらも建設会社や不動産会社などを指す言葉といえますが、明確には意味に違いがありますので、それぞれどのような企業のことを示すのか確認しておきましょう。

デベロッパーとは何を役割として担う企業?

一言でデベロッパーという言葉を説明すると、街や土地を開発する企業のことを指しているといえます。 街の再開発や、大規模な住宅街造成、マンション開発事業などを担う不動産会社のことですが、街の再開発の事例として、商業施設の建設や住宅開発、インフラ整備などが挙げられます。 街のシンボルのような存在で魅力的な街を作っていき、その街に住む方が快適な暮らしができるように取り組み、街に根付く人たちを呼び込むことなどを目的としています。 規模の大きな事業を受けると国土にも関係するので、民間だけでなく、国主導の公的デベロッパーと協力することも必要とされています。

■規模の大きな宅地造成やマンション事業開発も担う

土地を一から整備し、一戸建て住宅を建築して住宅エリアと変えていく事業なども担うなど、土地開発から販売まで一気通貫での管理も行います。 また、マンション一棟を建築・販売することも行うなど、マンションのみを専門としたマンションデベロッパーなどもいます。

ゼネコンではどのようなことを行う? 一方のゼネコンとは総合建設会社のことで、不動産を造る企業を指しています。 「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」という言葉の略語として使用されている言葉であり、建築にあたり必要な業務を取りまとめて行います。 仮に商業施設を建築するなら、基礎部分を請け負う業者もいれば、電気工事を行う業者、内装のコーディネートを行う業者など、1つの建物には様々な作業や業者が関わることになります。 このような多種多様な業者をゼネコンが取りまとめ、管理を行うことで建物完成までを円滑化させることが可能となるでしょう。

それぞれが担当する部分は異なる

デベロッパーは土地の仕入れから利用・開発、販売といったマーケティングまで担当する不動産会社です。 ゼネコンはデベロッパーが掲げた構想を実現するために、図面への落とし込みや建築する指揮などを執ります。 おおまかにいうと、デベロッパーは企画・販売、ゼネコンは建設を担当するといえるでしょう。