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建設工事における工期が伸びる理由とは?できるだけ短縮させるコツ

2019.05.28
分類:その他
建設工事において、いつまでに完成させなければならないと事前に決まっているのに、事情により工期が伸びてしまうことはあります。 ただ、けっして好ましい事とはいえないので、計画通りに建築物を完成させるなら、どのような要素が反映されて工期が決まるのか、着工から施工までの一連の流れを知っておくようにしましょう。

着工から竣工に至るまで

工事を着工するまでに必要なのは建築確認済証を取得することです。その前に、近隣に工事が行われることを伝えたり、地鎮祭などを済ませることが必要となります。 工事を行う範囲を囲って、看板の設置や作業員の詰所などを設け、建物配置の確認後に基礎工事を始めます。地盤によっては補強工事が必要になることもあるので、杭を打つ作業が加わればその分工期は長くなると理解しておきましょう。 基礎完成後には棟上げを行います。屋根や外壁ができれば外観はほとんど仕上がるので、今度は内部の天井、床、壁の仕上げ、設備機器の取り付け、外構を施し完成させます。 あとは、行政などが検査を行って竣工という流れです。

工期が伸びてしまう理由と解消方法

工期は建物の大きさや行う基礎や補強工事の内容、外構の面積などで違ってきます。 先にも述べた取り、基礎や補強工事で杭を打つ場合、工事期間は長くなりがちですが、地面の下の状況や上に建てる建物の重さにより異なります。ただ、地盤調査などで近隣の地盤データを入手することができれば、補強工事で行う内容に予想がつきやすいので、工期も想定しやすくなるでしょう。 また、天候にも左右される点には注意が必要です。特に冬場は気温が低いのでコンクリートが乾きにくくなってしまいます。雨や雪では工事は行えませんので、延期しなければならなくなることも理解が必要です。 さらに作業を行う職人の予定とかみ合うようにしておかなければ作業を進められなくなってしまいますので、事前のスケジュール調整も重要といえます。

工期を短縮するためのコツ

土地の地耐力を変えることはできないので、建物はなるべく軽いほうが工期を短縮させやすいといえます。建物が重くなる順に、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、軽量鉄骨造、木造となるので、木造住宅ならもう完成しているはずでも、鉄骨造の家は時間がかかるという場合もあるわけです。 前もって工場などで必要な部材を加工し、後は現場で組み立てるだけの形にしておくことも工期を短縮させるポイントです。さらに建物の作りが複雑になれば時間がかかるので、例えば玄関周りにはこだわりを持たせ、後はシンプルに仕上げることも工期を短縮させることに繋がるでしょう。