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建設機械や設備、車両などはレンタルとリース、どちらがお得?

2019.07.09
分類:その他
建設業を営む上で、必要な建設機械は購入するのではなく、借りたいという場合もあるかもしれません。 この場合、レンタルするのか、それともリースにするのか迷うことが多いようですが、これらは何が異なるのでしょう。

レンタルとリースの違い

レンタルとリースの何が異なるのかというと、契約期間や契約内容などです。 一時的な利用で短期間において使用したいという場合はレンタル、長期に渡り利用したいのならリースで契約することが多いでしょう。 レンタルなら好きな期間を指定して契約することができますが、リースは適正リース期間というものが法律で定められており、年単位での契約が必要です。 さらに重機や建設機械を借りる時の所有者や使用者権限は、レンタルならどちらもレンタル会社、リースならリース会社が所有者となり、登録使用者は借りたユーザーという形になります。

レンタル車両の見分け方

もし車両を借りる場合、レンタルの場合のナンバープレートはかな文字部分が「わ」か「れ」で統一されます。一方のリースの場合、一般の重機と同じ扱いとなるので借りているのか所有しているのか見分けることはできません。

費用面ではどっちが得か

レンタルの場合には、もともと在庫として保有している機械や設備、車両などのいずれかを貸し出すという形ですが、リースの場合はユーザーの要望に合った機械や設備、車両を用意して貸し出すことになります。 レンタルの場合の利用料金は1日あたりでみればリースより割高になりますが、一時的な短期の利用であれば1年分の使用料を支払わなくてもよい分、費用を抑えて利用できるはずです。 リースは年間を通しての費用支払いが必要なので、1度に支払う金額は高くなりますが、1日あたりで換算すればレンタルより割安になります。

その他、レンタルとリースの違い

レンタルは一時的に借りるだけということもあり、解約も比較的容易にできます。しかしリースの場合、注意したいのは中途解約が基本的には認められていないという事です。 短期的に利用したいならレンタルがお得ですが、長期で利用するならリースよりいっそ購入したほうがよいと感じた方もいるかもしれません。 ただ、購入すれば会計処理上は、一旦資産として計上して毎年減価償却した分を損金に計上する手続きが必要です。 レンタルやリースなら全額損金計上ができるので、この点の違いも理解した上で選ぶとよいでしょう。また、レンタルは基本的に中古のものを使用することになるので、リースよりランニングコストが高くなる可能性があることも知っておくとよいでしょう。