建設業界の採用枠で設定される一般職と総合職の違いとは?
近年、総合職という職種が増えているようですが、建設業界でも総合職として働く方はいます。しかし、そもそもどのような業務を行う人材なのか、よく分からないという方もいるかもしれません。
そこで、一般職と総合職はどこに違いがあるのか、行う業務や内容についてご説明します。
人材を募集する時に設定する総合職とは?
総合職とは企業で総合的な業務を行いますが、例えば色々な業務を経験し、将来、会社の中核を担う幹部候補生となる人材を指しています。
そのため、希望や適性に応じた配属先で業務を行うこととなるため、営業や企画、人事、現場など様々な仕事を行い、一定年数経過ごとに別部門に異動ということを重ねていくことになるでしょう。
総合職は何か直近で任せたい仕事に携わってもらう人材ではなく、将来、活躍することを期待して募集することが多いでしょう。
選ばれる人材の特徴
そのため、具体的な能力やスキル、適正などはよりは、考え方や精神などを重視して人選を行うことが多い傾向が見られます。
会社の理念や風土に合う人材であるか、柔軟な考え方ができるかなど、今後のビジネスモデルに必要な人材かを判断し選ぶという形が多いようです。
ただ、実際に人選を選び採用した後は、能力や適性などに応じた配属先を決めることが多く、一定のエリアに限定することなく転勤や異動を含めながら色々な業務にかかわってもらう形となるでしょう。
総合職にも種類がある
総合職にも、事務系総合職や技術系総合職など種類があります。
営業系総合職であれば、営業、企画、人事、経理、法務、総務などの業務を行うこととなり、技術系総合職なら設計、研究、生産技術、品質管理などを行うことが一般的です。
建設業においては、事務系総合職も技術系総合職もどちらも必要となるでしょうが、企業によっては設計から営業など、系列の枠をこえた異動も行われることがあるようです。
総合職は一般職と何が違う?
総合職が様々な業務に携わる人材であるのに対し、一般職は企業において一般的な業務に携わることになります。
総合職は仕事内容に制限なく、責任も重くなりがちです。一般職は、どちらかといえば補助的な業務が中心となり、総合職をサポートする立場で仕事を行うことが一般的です。
総合職のほうが職務の幅が広いため、一般職よりも研修などの機会を多く設け、教育できる環境を整備することが求められるでしょう。