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建設の基本|建築主の希望に沿う建物を建てる上で重要な建築設計とは?

2019.09.30
分類:その他
一軒家やマンション、オフィスビル、学校、病院など、様々な建築物はどれも設計があってのことです。 そこで、建築設計の役割と、建築設計から実際に施工を依頼するまでの流れなどをご説明します。

建築設計の種類

この建築設計をひと言でいいあらわすことはできず、大きくわければ意匠設計、構造設計、設備設計という種類に分類することができます。

意匠設計

建物のコンセプトに基づいて、外観や空間のデザインを行ったり、用途やコストに考慮しながら機能的なデザインを用いた設計が基本となります。

構造設計

近年不安視される地震や風雨など、また、荷重に耐えることができる安全な建築物を建てるため、骨組み部分である構造の設計です。

設備設計

インターネットや電気設備、給排水や空調などの配管設備など、設備に対する設計です。

建築設計を行うならまずは建築主の希望・要望のヒアリングから

建築設計を行う場合には、まずは建築主との打合せから始めることとなります。どのような目的で建築を希望するのか、予算や要望などをしっかりと確認しておくことが重要です。 家族構成などによって、プライバシー空間を確保したい、リビングを明るく広くしたい、バリアフリーを重視させたいなど要望は色々ですので、それらの希望を理解することが求められます。

現地調査から施工業者に依頼するまでの流れ

次に建築する予定地の現地調査を行い、建築基準、周囲に建っている建築物との距離、道路付け、日照や景観などを確認したり、測定を行うこともあります。 その上で設計コンセプトや基本的な構想を、意匠設計を担当する方主導で、構造設計や設備設計の3者が連携して構築していきます。 建築主とコンセプトについて合意できたらいよいよ基本設計です。面積、階層、外観意匠、機能などを決め、平面や立体など基本設計図を作り、いくら建築工事費がかかるのか概算をだします。また、コンペを開催したり、建築模型作成やパースなどの作成も行うこととなります。 詳細部まで検証を重ねた上で、外観や内装、材質、梁・柱の構造、材料などを決め、建物の機能を向上させる設備設計を行った後に図面を作成し、建築主に確認を取った上で施工会社や工事の業者を選ぶという流れです。 施工監理は、比較的小さな案件であれば建築設計士が担当することが多く、仮に予想していた事柄ではない事態に遭遇した時には、施工業者と相談・対処するという形になります。

建築設計は建築主の希望を叶える上で重要な部分

希望する建物を建てる上で、建築設計がなければ始まりません。実際に施工する前段階に必要な流れであり、設計によって建物が建築主の希望に沿う形になるのか決まる重要な部分であるといえるでしょう。