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建設工事現場で要となる足場の設置で重要なこととは?

2019.11.11
分類:その他
建設現場では仮設足場の設置は欠かすことができません。特に屋根工事、外壁張替工事、塗装工事などで必須となるのが仮設足場ですが、足場状況によって工事の完成度も大きく変わることを理解し、施工しやすい環境を作ることを心掛けておく必要があります。 もし足場がぐらついているなど危険な状態の場合、施工や作業に集中することができませんし、その分、手間などもかかり時間をかけた割に仕上がりが悪くなることも考えられるでしょう。 そこで、足場を組むにはどのような流れが必要なのか、それぞれの段階で注意しておきたいことをご説明します。

まずは事前調査と打ち合わせ

事前に測量をしておき、どのように足場を組むか検討することが必要です。足場の種類によって必要な部材も変わりますので、現場の下見は必要不可欠であると理解しておきましょう。

仮設足場の計画を立てたら

仮設足場の計画を立てた後は部材の配布を行い、割り付けを完了させます。その後、高さを割り出しますが、軒天井まで上げた時の軒と床の高さがベストな状態に収まるよう調整していきます。 建地、手摺、巾木、床を組む作業では、作業性を高めるため奥から手前に向かって組むことがポイントです。さらに階段は作業者がスムーズに、そして安全に昇降するため重要な部分ですので、広さを確保できるかなど確認しながら組んでいきます。 塗料の飛散を防いだり、作業者や道具、材料の落下を防止するため養生ネットを張りますが、しっかり張り上げることができていなければ塗装の際に飛散事故などが発生しやすくなりますので注意してください。

最も重要なのは作業者の安全を確保できるかということ

綺麗な足場を作ることができれば、作業者も安心して作業を行うことができますし、近隣住民も塗料などが飛散してくると不安を抱えることがありません。 しっかり法定基準を守った足場を作り上げることが必要ですが、仮に作業中に事故などが起きてしまい、足場が適切なものでなかったことが判明すれば、営業停止処分や賠償請求の対象となることを理解しておく必要があります。 足場は工事現場では決して主役ではありませんが、作業員の安全を支える上で大切な土台となるものであり、種類によって作業効率が大きく変わってしまうこともあるなど、重要な存在です。 普段は手が届かないか所の作業を行うために設置するものなので、必ず用途に応じた種類のものを選ぶようにしてください。