建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設現場で欠かせない測量は誰が行う?必要な資格とは?

2019.11.15
分類:その他
道路やトンネル、ビル、家屋、そしてダムや橋など、様々な場所で行われる建設工事ですが、これらの工事を始める前にまずは測量という作業が必要です。 工事予定地に対して正確な面積、位置、高さや長さなどを測量技術により測定し、現状図面等を作成することで開発計画を決め、建造物の建設条件が変更されます。 土地の地表は複雑な形状のため、これらを正確に把握することは誰にでも可能なわけでなく、背門の測量技術を持った測量士の資格が必要です。

どのような場合に測量が必要?

測量が必要となる場面は、土地売却、相続による土地の物納、相続による分配、建物などの建築などが主ですが、境界がない場合やどこが境界なのかわからないという場合も行われます。 また、登記簿の面積と実際の土地の面積が異なるという場合、土地の使用目的を変更する場合にも必要ですし、土地を2筆以上の土地に分けたいという場合にも測量を行います。さらに複数の土地を1筆にまとめたいという場合にも必要です。

測量士や測量士補が行うこととは

測量を行うことができる資格として測量士、そして測量士補がありますが、測量士は測量作業を行う主任者として測量計画を作成することが主な仕事であり、測量士補は測量士が作成した計画に基づき測量を行うことになります。 厳密に区分けがされているわけではありませんが、位置づけとしては測量士の方が測量士補より上位なので待遇も異なることが多いようです。 建設現場、土地や道路、河川などをインフラ整備するための測量業務から、紙面上のアナログ地図をデジタルの地図に変更するといった作業も行います。 企業で測量業務を行う場合、それぞれの営業所に1名以上の測量士、もしくは測量士補を在籍させなければなりませんので、多数測量士などが在籍していると仕事の受注がしやすくなります。

測量士になるには

測量士の資格は、大学や短大、高校で測量に関する科目を納め卒業し、大卒の場合は1年以上、短大卒・高卒の場合は3年以上の測量の実務経験があれば、国土地理院に登録することで取得できます。 また、専門の養成施設などで1年以上測量士補となる専門知識や技能を習得し、2年以上の実務を経験している方や、測量士補の方で登録を受けた測量の専門養成施設で高度の専門知識や技術を習得した方も同様です。 大学など出ていなくても、国土地理院が行う測量士試験に合格することでも取得することが可能な資格です。

測量士補になるには

測量士補の資格は、大学や短大、高校で測量に関する科目を納め卒業しる方や、専門の養成施設などで1年以上測量士補となる専門知識や技能を習得していれば、国土地理院に登録することで取得できます。 また、大学など出ていなくても、国土地理院が行う測量士補試験に合格することでも取得することが可能な資格です。