建設 業界にも今後はICTやIoTが 導入されることになる?
建設業界では現在様々な問題を抱えていますが、休日が取りにくく時間外労働が多いといった労働環境の悪さを理由とする人材の業界離れや、団塊世代の大量離職から現在までの労働者不足など、人材不足に対する悩みがほとんどのようです。
東京オリンピック開催となる2020年以降の建設需要の先行きも不透明であり、今後、どのように建設業界は変わっていくのか予想がつきにくく、新しい人材採用と育成の必要性もよくわからないということもあるでしょう。
現在、日本では労働力や収益を確保するため、建設業階だけでなく産業全体での労働環境改善や生産性向上など「働き方改革の実現」を急務としています。
その取り組みとして、国土交通省はICTソリューション活用の取り組みを急速に勧めており、特に建設業界の働き方改革実現には建設現場に対するICT・IoT導入は欠かせないと考えているようです。
建設現場でICT・IoTが導入されると?
建設現場では安全や品質確保、納期を守るなど様々な要素を考慮した上で業務を行うことが必要です。
ICT・IoTを導入し、現場で重要視される要素を管理することができれば、生産性を向上させるだけでなく働き方改革の実現も同時に可能と考えられているようです。
ICT・IoTでデータを取得し、それらを組み合わせることで建設現場のノウハウを注入すれれば、あらたな価値のあるデータを得ることができます。
この「建設現場IoTソリューション」を作り上げようとしているのがドコモで、実現されれば建設現場で実施する管理を円滑化させることの実現に繋がるでしょう。
ドコモが進める「建設現場IoTソリューション」とは?
建設現場の工程や品質、安全、原価管理などに寄与できるとするトータルソリューションが建設現場IoTソリューションとはです。
・段取りの効率化(必要タスクやタイミングの推奨、進捗遅延リスクを早期に検知など)
・品質管理の省力化(品質リスクを事前に検知し手戻りや遅延を防止するなど)
・安心快適な職場環境を実現(現場内のコミュニケーション整流化や、体調、環境におけるリスクの検知など)
・原価管理の高度化(機材稼働率確認など)
・長時間労働の是正(長時間労働の実態を可視化し原因を評価するなど)
・事務作業の自動化(書類を自動的に作成し作業の効率化など)
という6項目の提供価値を実現することを目指しており、
最小限のデバイスとコミュニケーション技術から得た、ヒトやモノの位置や動き、コミュニケーションログ、バイタル情報といったデータを高度な処理で分析することができます。
さらに現在ドコモでは、2020年春に商用開始を目指すとした上で、第5世代移動通信システム(5G)を建設業界で活用する実証実験も、コマツと行っているようなので今後どのような仕組みが構築されるのか期待が高まります。