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建設業界で最高峰といえる資格「技術士」とは?

2020.02.20
分類:その他
建設業界で活躍できる資格はいろいろありますが、その中でも最高峰といえるのが「技術士」です。 けっして簡単に取得できる資格ではなく、筆記試験以外に口頭試験などもあるので難易度が高いことが特徴ではありますが、高い専門知識を保有する資格者として認められることとなりますので、社員などに取得をすすめる資格としてもおすすめです。

技術士とは?

技術士は高い専門・応用能力を保有するエンジニアに対して与えられる称号であり、科学技術に関しての計画や研究、設計、分析、試験、評価を指導可能とする専門家です。 科学技術は広域に渡り、その内容も深いため、技術士としての資格も、建設部門以外に上水道、機械、環境など21の部門に分けられています。 ただ、技術士としての受験者数が多いのは建設部門であるといえるでしょう。 問題を解決したり課題を遂行したりという能力が高く、コンサルティング能力やスキルがなければ取得できない資格です。そのため、日々現場で行う業務に対する技術の高さや経験の長さよりは、論理的に問題を解決し効果のある対応を指示できる能力があるかがポイントとなると考えられます。

建設業界で活躍する技術士の仕事

実際に技術士が建設業界で働くとしたら、どのような仕事内容になるのでしょう。 業務内容としては多岐に渡りますが、企業などに所属しながらインフラ整備などの業務をメインに行うこととなります。中には開業している技術士の方もいますが、この場合、公共事業の事前調査や中小企業に対しての技術指導などを主に行っているようです。 建設コンサルタントとして技術士の資格を活かし、河川などの公共事業全体を調査・計画したり、管理や評価、設計などを行うこともできます。 まさに公共インフラの根幹に携わり活躍することになりますので、責任のある立場として幅広い範囲で業務を担うという形になるでしょう。 さらに設計技術者として設計業務に深く携わる技術士の方も存在しています。 この場合、一般住宅などではなく土木設計を扱う方が多く、長期にわたるプロジェクトに携わるといったことが多いようです。

技術士になるために必要なこととは?

技術士となるまでの一般的な流れとしては、第一次試験に合格後、修習技術者となり、実務経験を経た上で第二次試験に合格・登録することが必要です。 第一次試験を受けずに修習技術者になるには、大学、その他教育機関における過程で科学技術に関するもののうち国が指定している教育課程を経ていることが必要ですので、まずは第一次試験を突破することが必要と認識しておくとよいでしょう。