建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設作業でもっとも重要といえる躯体工事とは

2021.03.30
分類:その他
建設躯体とは、構築物の構造体のことであり、建物の「骨」にあたる部分と言い換えることができます。 基礎・基礎ぐい・柱・壁・床・土台・梁などが該当しますが、内外装の仕上げと設備機器以外を指します。躯体は普段目に触れる部分ではありませんが、建物を利用する方に支障をきたさないこと、地震など自然災害で人命が守られることなどを目的としてつくられるといえます。 力を支える構造体に用いる材料によって、木造・ブロック造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造などに分けることができ、どれを選ぶかにより耐久性・耐震性・耐火性・防音性・気密性などに影響するといえます。

建設躯体工事の種類

躯体工事といっても特定の職種や作業を指しているわけではなく、いくつもの種類の工事が作業順序どおりに進めできあがるものです。 たとえば鉄筋コンクリート造の建物であれば、鉄筋工事・型枠工事・コンクリート打設工事を躯体工事の範囲として含みます。 また、躯体工事後に塗装工事など内外装に仕上げを行う工事を行いますが、建物を建設する作業はリレーのように、基礎工事→躯体工事→外装工事という流れでバトンを受け渡すように行われます。 鉄筋コンクリート造の建物の躯体工事で躯体工事に含まれる鉄筋工事と大工工事(型枠工事)の2つの工程は、それぞれ次のようなことを作業として行います。

鉄筋工事

鉄筋とは、建物のコンクリートで覆われた骨組みのことであり、そのなくてはならない部分を鉄筋で組んでいくのが鉄筋工事です。

大工工事(型枠工事)

建造に必要な型枠をその場で組み立て、その中にコンクリートを流し込み成型するのが大工工事(型枠工事)です。 鉄筋を入れないコンクリートよりも高い強度の建物を作るための作業といえます。

躯体工事は適切丁寧に行うことが必要

躯体工事はどの工事よりも工期が長く設定されることが一般的なため、スケジュール管理が十分でなければ工期全体に遅れを生じさせる可能性があります。 躯体工事は建物の品質に大きく関係する部分のため、作業の手を抜いた場合やミスがあったときには、たとえば大地震で崩壊することにもなりかねません。 欠陥があれば一旦取り壊し再度建築しなおすことが必要となる場合もあるため、外壁や内装により完全に隠されている部分だからこそより丁寧に適切に行うことが必要といえます。 経年による劣化を早く進めないため、地震や豪雨など自然災害のダメージを大きく受けることのないよう、確実に施工を行っていくことが必要です。