建設工事の現場には色々な種類の自動車が活躍しています。
自動車といっても一般的な乗用車とは異なり、建設機械として使用されるため、特殊な機能などが備わっていることが特徴です。
そこで、国内における代表的な6種類の建設機械として扱われる自動車について、その特徴や内容をご説明します。
土砂を掘ることを目的とした掘削機械であり、世界で最も多く工事現場で用いられている建設機械といえます。
ユンボやバックホー、ショベルカーなどいろいろな呼び方がされることもあり、走行はクローラで行い、上部旋回体前面からアームとブームが伸びており、その先端にはバケットが備わっています。
建設現場はもちろん、土木工事など掘削や積込の作業が必要な現場で活躍する建設機械です。
配管埋設、農地の水路整備、鉱山での採掘、解体や破砕などいろいろな現場で用いられています。
車体前面にアームとバケットが備わっており、積込・運搬を行うことができます。
足回りはタイヤになっているので、土砂などすくい少し離れた場所まで運ぶ作業もスムーズに行うことが可能です。
土木工事で土砂を積み込んだり、骨材の積み込むといった作業を行うことが多いですが、雪が多く降る地域では除雪作業でも用いられます。
トラクター前面にブレードが備わっており、その先端に機体重量をかけ土砂を掘削し、前進させて土砂を運ぶことができます。
土木や建設、ダム、宅地造成などの現場で整地と押土の際に活躍できる建設機械です。
土砂を運搬することが目的で、車体を屈折させて旋回するアーティキュレートダンプトラックなどの場合、不整地や軟弱地でも良好な走行性が特徴であり、勾配に強く小回りも利くなど色々なメリットがあります。
ダム工事、トンネル工事、宅地造成、露天掘り鉱山、採石場など、様々な場面で活躍していることが特徴です。
地表切削や路盤材料の敷きならしなど、地面を平らに仕上げることを目的として用いられる建設機械です。
前輪と後輪の間にブレードが備わっていることが特徴で、同じくブレードを押して整地できるブルドーザとの違いは、ホイールベースが長く仕上げ面が美しいことです。
道路工事や路盤整形に用いられる建設機械ではありますが、空港の建設や宅地造成など、広い範囲で平面仕上げが必要な場面や、斜面の切り取りなどにも使われることがあります。
積込・運搬を目的とした建設機械であり、コンパクトな機体に360度旋回を可能とすることが大きな特徴です。
建築工事、土木工事、農林、造園、畜産など、とても幅広い工事現場において、積込・運搬、除雪・清掃などに使われています。