運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業を始めるときにはどのような許認可が必要?

2021.08.24
分類:経営

運送業許可を取得したいなど、どのような許認可が必要なのかよくわからず悩んでいる方もいるでしょう。

そこで、これから運送業を始めたい方が知っておきたいそれぞれの業種の違いや必要な許認可についてご説明します。

運送業の種類

運送業は、

・一般貨物自動車運送事業

・特定貨物自動車運送事業

・貨物軽自動車運送事業

という種類があり、それぞれ次のように異なります。

一般貨物自動車運送事業

トラック運送業はこの一般貨物自動車運送事業に該当しますが、事業用トラックを使い複数の荷主の貨物を有償で運ぶ事業です。

一般的な運送業はこの一般貨物自動車運送業に該当しますが、緑ナンバー・青ナンバー・営業ナンバーといわれるナンバープレートを付けたトラックで事業を営む運送業を指す言葉として使われることもあります。

特定貨物自動車運送事業

特定貨物自動車運送事業も事業用トラックを使い有償で荷物を運びますが、一般貨物自動車運送事業と異なるのは、荷主が1社に限定されることです。

貨物軽自動車運送事業

軽貨物や黒ナンバーと呼ばれることもあるのが貨物軽自動車運送事業です。

軽自動車や排気量125㏄以上の自動二輪車を使い、有償で貨物を運びます。

一般貨物自動車運送業および特定貨物自動車運送事業との違いは、使用するのが軽自動車か125cc以上の自動二輪車に限定される点です。

 

使用する自動車によって許可は異なる

3つの運送事業の違いを確認できたら、後はそれぞれに必要な許可を取得することになります。

なお、使用できる自動車はどの運送事業を始めるかによって異なりますが、たとえば軽自動車を一般貨物自動車運送事業には使用できません。

軽自動車以外の2トン車や4トン車、大型車などのトラックで運送業を始めるのなら、一般貨物自動車運送事業または特定貨物自動車運送事業の許可が必要です。

この2つの運送事業は申請方法などが変わらないため、複数の荷主の貨物を運ぶことができる一般貨物自動車運送事業の許可を取得したほうがよいでしょう。

 

個人事業でも運送事業の許可は取得できる?

個人事業主でも要件を満たせば運送事業の許可を取得できますが、運送業許可の申請書類を作成することがハードルになってしまう可能性はあります。

運送業許可は、

・資金

・人

・資格

・場所

・車両(トラック)

というそれぞれの要件を満たすことが必要なので、単独で申請を行おうとせず専門家に相談することも検討しましょう。

お金があってもトラック数に応じて運転者を確保するといった部分がクリアできないこともあるため、人材不足をどのように補うかが運送業に新規参入する大きなカギになるともいえます。