運送会社で働くドライバーは、常に交通事故のリスクと隣り合わせの状態で仕事をしています。
そのため、安全運転を心掛けることが必要ですが、荷主からの要求などで急いで届けなければならず、速度をはやめて運転してしまうといったこともあるでしょう。
しかし速度違反をしたときに罰せられるのはドライバー自身であり、時間を急かした荷主ではありません。
スピードを出し過ぎたことで事故を起こしたときも、生命の危機にさらされるのはドライバーや事故に巻き込まれた人なので、ドライバー自身を守るためにも安全運転で仕事をすることが大切です。
そこで、運送会社のドライバーとして働くとき、安全運転の心構えとしておきたいことをご説明します。
もしスピードを出し過ぎるなど、安全運転を怠り事故を起こしてしまったら、それは周囲の人を巻き込む死亡事故につながる可能性もあります。
ドライバーはトラックそのものが凶器になる可能性もあると自覚した上で、日々トラックを走らせることが大切です。
一人ひとりが交通ルールを守っていれば事故は起きないはずですが、ちょっとした気のゆるみやこのくらいなら大丈夫といった過信などで、ルールを破り事故が発生します。
自分自身を守ることはもちろん、周囲の人たちを守る上でも特に次の交通ルールは必ず守るようにしてください。
・安全速度で走行する
・カーブの手前では低速する
・交差点では周囲の安全を確かめ内輪差にも注意する
・一時停止は必ず行う
・飲酒運転はしない
交通渋滞などで指定された時間に遅れそうなとき、心に余裕がなくなり焦りや苛立ちを感じることもあるでしょう。
しかしこのような心理状態では冷静な判断ができなくなるため、事故が起きやすくなってしまいます。
心に余裕を持ちながら、焦らず運転することを心掛けましょう。
長年ドライバーとして勤務していると、普段の慣れや技術の過信で自らの都合のよい解釈をする「だろう」運転をしてしまいがちです。
「歩行者は飛び出してこないだろう」
「対向車が譲ってくれるだろう」
といった「だろう」運転ではなく、
「歩行者が飛び出してくるかもしれない」
「対向車が譲ってくれないかもしれない」
など「かもしれない」運転を心掛けることで事故は防ぐことができます。