法人保険ラボ

工場から出荷される商品の運送方法

 工場から出荷される商品を運送する方法には、以下の種類があります。

 ・工場直送（物流センターを経由せずに得意先や消費者へ直接商品を配送する仕組み）

・スルー配送（遠隔地に倉庫在庫を持たないまま製品を生産工場または本部倉庫から一括集荷し、直接または間接的に納品先へ配送する仕組み）

・クロスドック配送（遠距離にある複数の工場や配送センターから出荷される貨物を組合せて配送する仕組み）

  

工場での出荷業務の流れ

 工場で行う出荷業務の流れは以下のとおりです。

 ①受注を受ける

②出荷指示を発行する

③倉庫でピッキング・仕分けをする

④検品する

⑤梱包する

⑥配送車両に荷物を積み込む

⑦顧客に発送する

 なお、輸送で使用される手段は、トラック・鉄道・航空機・船舶・ドローンなどが挙げられます。

  

 工場直送のメリット

 工場直送のメリットは、主に以下のとおりです。

 ・製品価格を抑えることができる

・生産者と消費者の信頼関係が構築される

・利益率が向上する

・顧客の安心感につながる

 また、中間業者を介さずに直接販売する流れのため、以下の効果も期待できます。

 ・中間手数料や流通コストなどを削減できる

・利益率向上につながる

・メーカーから直接購入できる安心感を顧客へ与えられる

・小売店よりも安価の場合がある

・生産者自身が販売すれば製品情報や背景を直接伝えられ、消費者との信頼関係を築ける

 

 工場直送の問題点

 メリットや色々な効果が期待できる工場直送による運送ですが、以下の問題点には注意しておきましょう。

 ・情報連携が難しい

・短納期に対応しなければならない

・多品種少量出荷に対応しなければならない

・納品先ごとの要望に応える加工が必要な場合がある

 工場直送では、多くの納品先と情報連携することが必要です。

 商取引は近年、電子化が進んでいるものの、コストと技術が必要であるため、アナログで行えば手間がかかります。

 納品先から求められることは、完成品の箱単位での作業ではなく、1個単位の出荷などを求められる場合もあるといえます。

 加工作業やラベル貼付、納品書貼付、値札つけにギフト加工など、細やかな要望に応えなければなりません。