運送業のドライバーの高齢化を何とか食い止めたいけれど、若手の人材の求職者が集まらないことに悩みを抱えている運送事業者も少なくありません。
若手の人材不足に悩んでいるのは運送・物流業界だけではありませんが、若い世代が何を求めているのか分からなければ人材獲得にはつながらないといえるでしょう。
現在はインターネットを使ったオンラインショップなどが普及したことで、運送・物流業界の売上は順調に伸びているといえる中、人手不足による業務負担増加で悩む事業者も少なくありません。
そこで、運送・物流が抱える問題などを改めて見直し、若手ドライバーの人材発掘に何が必要か考えてみましょう。
運送・物流業界で問題として取り上げられることが多く、深刻化しているのは離職率が高まっていることといえます。
入社3年で離職してしまうなど、離職率が高ければ新た内従業員を育てることも難しくなってしまいますが、物流・運送業の需要は高まり続けているため人手不足の問題解消は急務です。
ECサイトの発展により、今後も需要は低下するとは考えにくいため、他業界から人を集めてでも小口需要の急増へ対応しなければならない状況にあるといえるでしょう。
若手のドライバー経験者の人材発掘については、たとえばトラックドライバーが作った独自のコミュニティなどを活用しましょう。
コミュニティ内では、運送会社同士の労働条件・待遇・職場環境などについて情報交換を行っているため、長い拘束時間がなく稼げる会社と認識されれば若手人材を集めやすくなります。
短時間で効率的に稼ぐことのできる仕事という魅力を広げるため、財務と業務のどちらも管理体制を見直し、若手人材が将来性など期待できる体制を構築することが必要です。
同じ若手人材でも、トラックドライバーとして働いたことのない未経験者の人材発掘は、経験者が仕事探しで重視するポイントとは違った部分に注目しています。
たとえば、
・長時間労働や残業が少ない
・完全週休2日制
・手積み・手降ろしはなし(身体的負担が少ない)
・免許取得に向けた支援制度がある
・トラック運転の練習が可能
など、まずは経験がなくても安心して働くことができる環境にあるのか、プライベートも充実させることが可能かなどを重視しているようです。
未経験者が安心できるようなサポート体制を整備すれば、人材発掘につながりやすくなると考えられます。