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食品物流は管理が重要!さらに効率良くニーズに対応するためには?

2020.02.09
分類:経営

物流にも業種や業態により内容はいろいろですが、その中でも食品物流は特に気を使う特殊な業界といえます。

食品物流で動かすものは人が直接口にするものなので、貨物においても特別なスキルやシステムが求められることとなります。

生産や製造に必要となる時間であるリードタイムを短縮させ、納期を厳守することはもちろん、温度管理など細かな要求もされることになります。

そして頻度の高い小口配送への対応など、卸売業者や小売業者など多様化するニーズに対応できる状況をつくることも必要です。

ニーズは多様化!戦略として注目されるのは?

多様化するニーズに対し、どのようにコストを抑えて対応することを可能とするのかが食品メーカーにとって大きな問題となります。

食品物流ではとても大切な部分ですが、その戦略方法として期待されているのが共同配送です。

 

食品物流の特徴

食品の配送や輸送、保管において、一般的な物流とは異なり厳密な温度管理が必要になります。取り扱う商品は、肉、魚、野菜といった生鮮食品、乳製品やお総菜などの冷蔵食品など、いずれも鮮度や品質を維持することが必要となり、それぞれ商品に合う温度や湿度を保つことが求められるからです。

生鮮食品や冷凍食品などは生産から消費まで一貫した、低温、冷蔵・冷凍状態を保つことができる管理と流通過程が必要です。

このコールドチェーンという仕組みを機能させるには、生産や加工における施設、小売店での温度管理、食品を運ぶ車両やコンテナ、保管倉庫なども一定温度状態で管理することが必要です。

 

なぜ共同配送を用いることが期待される?

このような細かい管理や保管などが必要な状況の中で、なぜ共同配送を用いることが期待されるのでしょう。共同配送とは、同じ配送エリアや納品先の複数の荷物を一括で配送する仕組みのことです。

小ロットの荷物などはまとめて配送できるので、少ないコストで運ぶことができ、配車手配やピッキングなども一貫して行うことができるので、より配送が迅速に行える点がメリットといえます。

さらにエリアでの小口配送と拠点との間の幹線輸送、どちらにも対応できていれば、納品先が複数あってもエリアや距離を気にすることもなくなりますし、急な配送依頼にもこたえることができるでしょう。

安定した品質で各地に効率よく輸送や配送を行うことを実現するために、共同配送を利用してみることも方法の1つです。