日本郵便の赤いワンボックスの軽自動車を目にしたことがある方は少なくないことでしょう。
しかし共通するのは、軽自動車のボディが少し色あせた感じがするという声です。
そもそも赤い車は色あせなどが強く出やすい傾向が見られますが、その理由と近年注目されている日本郵政グループのカーボンニュートラルを目指す動きについて紹介していきます。
郵便局の赤いワンボックスの軽自動車が色あせていると感じることが多いのは、塗膜の色あせや劣化が原因と考えられます。
太陽光で顔料と樹脂が劣化してしまうためであり、着色顔料が光エネルギーで分解され、化学構造が別構造へと変わることで変色します。
塗膜の主成分は樹脂ですが、こちらも分解されれば粉を吹いた白い状態になってしまいます。
どちらも車のボディの色あせにつながるため、仕事で使う車である以上、劣化は避けられないといえます。
赤など、隠蔽の低い色の塗料の場合、隠蔽性を向上させる白色顔料の酸化チタンが含まれます。
塗膜の主成分の樹脂に顔料が配合されたとき、酸化チタンなどは光エネルギーで活性状態となり、樹脂や顔料の分解促進によって色あせが起こりやすくなります。
赤い郵便局のワンボックスの色あせも気になるとこではあるものの、注目したいのは日本郵政グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みです。
その1つとして、電気自動車(EV)の導入を推進しています。
2025年度までには3万台の集配車両に関するEV化を目指しているとしており、赤い車体にぽすくまとEVの文字のあるワンボックスも目にするようになりました。
郵便局のEV車両は、日本郵政グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みであり、3万台がEV化されるのも間近といえるでしょう。
今後は保有する軽自動車や二輪車なども電動化されることなどによって、約3万トンのCO2排出量削減が期待できるとしています。
EVの導入については、充電インフラの整備も必要となります。
さらに災害が発生したときには「動く蓄電池」として活躍する研究も行うために、東京電力や中部電力、株式会社Yanekaraと連携して今後は開発等が進んでいくことでしょう。
さらに太陽光発電施設の郵便局を設置することや、充電設備を地域住民に開放するといったことも明らかにしているようです。