運送業は従業員の高齢化が進んでいるといわれていますが、若い入職者が集まりにくく人手不足が深刻化しています。
人材確保が急務となっているものの、入職してもすぐに退職してしまうため、勤続年数を長期化していくことも課題といえるでしょう。
そこで、運送業の勤続年数はどのくらいなのか、ドライバーの離職率が高い理由について解説していきます。
運輸業で働く労働者の3割近くは、入社後3年以内に退職しています。
他業種と比べると離職率が特段高いというわけではないものの、決して低いわけでもありません。
運送業への入職者数も減少傾向にあり、特にトラックドライバーとして働く人材は離職率が入職率を上回る年が多く、慢性的な人材不足で悩まされているといえます。
運送業のドライバーを雇用しても、すぐに辞めてしまう理由は人それぞれといえますが、離職率が高い理由として主に次の3つが挙げられます。
・雇用条件に対する不満
・体力的な問題
・長時間・不規則な労働
それぞれどのような理由か説明していきます。
運送業のトラックドライバーの離職率が高い理由として、雇用条件に対する不満が関係しています。
帰りが遅くなったり休日日数が少なかったりなど、労働と賃金が見合わないと感じれば雇用条件への不満により退職を検討することになるようです。
運送業のトラックドライバーの離職率が高い理由として、体力的な問題が挙げられます。
トラックを運転するだけでなく、重たい荷物を荷台に積み込み、到着後は降ろすことが必要です。
体力が必要な仕事であるため、腰痛を抱えてしまい退職するケースや、高齢になり体力が衰え辞めることになる場合もあるようです。
運送業のトラックドライバーの離職率が高い理由として、長時間・不規則な労働が関係しています。
運転する時間が長くなると、途中で渋滞などに巻き込まれてしまい、予定よりも労働時間が長くなることもあります。
プライベートと仕事を両立させたくても帰宅が遅くなることや、始業時間や終業時間がずれることに不満を抱え、辞めてしまうケースも見られます。
運送業のトラックドライバーの離職率を抑え、定着率を向上させるためには、給与や福利厚生の見直しはもちろんのこと、キャリアアップしやすい環境整備も必要です。
若い入職者が将来的にキャリアップを目指し、長期に渡り働き続ける職場として選んでもらうためにも、成長できる仕組みを作ることが求められます。
従業員の意見を積極的に取り入れて、仕事への満足度を高めることができる制度や設備を整えていきましょう。