運送会社で働く方たちも冬期休暇を取得することになりますが、物流センターとの関係もあるため、思うように休みが取りにくいといったこともめずらしくありません。
実際、運送会社では受注した仕事に沿って業務を行うため、荷主が委託している物流センターなどの稼働状況により、配送する予定も変わってきます。
そのため冬期休暇を取得するときには、物流センターの稼働予定や配送の予定などを確認した上で、ドライバー同士でうまくスケジュールを調整するといったことが必要となるでしょう。
たとえば物流センターは365日休まず稼働しているけれど、物流企業は冬期休暇で休業するといったケースの場合、休暇中分も含めた在庫納品が必要となります。休暇前後は多忙となりつつもうまく調整し予定を組まなければなりません。
反対に物流センターが冬期休暇を取り、物流企業は仕事があれば休まず稼働するといったケースでも、納品を組み入れなければならないと考えられます。
特に年末年始などは冬期休暇を取る企業も多く、その前後には納品が集中すると考えられるため、運送会社は忙しくなると留意しておくべきでしょう。
長期間休暇のときに積み置きすることもあるでしょう。
積み置きとは、たとえば翌日配送するための荷物を前日にトラックに積んでおくことですが、食品類の場合などトラックに載せたままの状態で問題ないのか注意が必要です。
什器なども時期的に製品に不具合などが発生するリスクはゼロとはいいきれないため、そもそも積み置きは可能なのか、可能であればどのくらいの期間なら問題ないのか事前に確認しておいたほうがよいといえます。。
運送業界は慢性的なドライバー不足の状態であり、コンプライアンスを重視して年末年始やお盆休みなどは取得可能という前提もと、ドライバーを採用しているケースもあります。
しかし世間が休みのときや運送業界の繁忙期といえる時期のため、冬期休暇や夏期休暇を取得されたら困るというケースもあるでしょう。
ただ、休みを取得できるという前提の下で入社したのに、実は取得できないとなればドライバーから不満が出ることになり、離職率を高めてしまう可能性も出てきます。
人手不足の状況で厳しいでしょうが、無理な労働を強いるのではなく、ドライバー同士で柔軟にシフトを組みつつ、それぞれが希望する休暇を取得できる体制を整備していくことが必要となると考えられます。