間違った配送先に荷物を届けてしまうことを「誤配」といいますが、物流業・運送業では起こしてはならないミスの1つです。
もし誤配があればクレームの対象となりますし、大きなトラブルにつながることもあるため起きないように徹底した管理が必要といえます。
そこで、なぜ誤配が起きてしまうのか、防ぐために必要なことをご説明します。
物流業・運送業で行う作業などは人手に頼ることが多いため、人為的なミスが発生する確率も大きくなりがちです。
ピッキングミスや配送先を間違えてしまうといった誤出荷などもその例ですが、ミスにより無駄な手間・時間・コストがかかることとなり、クレームにつながることで信用を失うことになりかねません。
誤配が起きる原因の多くは「人」にあるといえます。
荷物を配達するドライバーが確認をしていなかったことや思い込みなどを理由に、誤配というミスにつながることもあると留意しておくべきです。
同じ町や建物、似た住所や氏名などで配送先を勘違いしてしまうこともあれば、複数の棟で構成された建物や大手デベロッパーのマンションブランドが複数点在するエリアなど、届け先がわかりにくくミスが起きやすいといえます。
誤配が起きてしまい、間違った届け先で荷物が開封されてしまったときや消費されてしまったとき、紛失・破損という事態に陥ったときでも対応できる保険などもあります。
しかし保険に加入し、補償されるといっても信頼を大きく失うことにはかわりません。
細心の注意を払い業務を行うことはもちろんのこと、配送先では必ず受取人に名前・届け先住所・差出人などが正しいか確認してもらうようにしましょう。
同じ町・マンションなどで、同姓同名の方や似た名前の方がいるときには、ミスを防ぐために宅地図などにメモを記載しておくのも有効です。
また、誤配が起きやすい「宅配ボックス」などは、どのような間違いが起きやすいか事前に確認しておきましょう。
誤配はちょっとした思い込みや些細なミスで起きてしまい、度重なることで操業にも大きな支障をきたします。
顧客から信頼を失うことになれば、経営にも大きな損失を与えてしまうことになるため、人手に大きく頼ることが必要な物流業・運送業ではミスに対する細心の注意を払うことが必要です。