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物流業界で広告活動をするのならラジオCMが適している理由とは?

2020.11.22
分類:その他

物流業界で働くドライバー職などについて、従来までテレビなどのCM広告を行うことはありませんでした。

ドライバー職は商品を売る業務形態ではないため、CMにより売上が上がるとも限らないことが理由といえます。

しかし物流業界で人材不足が深刻になってきたことをきっかけに、CMを使い求人募集をする企業も増えました。

そこでテレビではなく、ラジオCMに注目する物流企業もあるようです。

大手の企業はすでに広告活動を行っている

たとえば佐川急便で働く男性ドライバーは、「佐川男子」と呼ばれています。佐川男子と呼ばれはじめたことで、親切な対応に重さのある荷物も軽々と運んでいく姿に、頼もしさや好感を抱く女性が増えることとなりました。

20128月には公式ファンブックまで出版され、初版1万部は早々に売り切れとなったほどです。

ヤマト運輸でも1989年に公開された映画、ジブリ作品の「魔女の宅急便」とコラボしたポスターを店頭に掲示していたことがらいます。そもそも「宅急便」という名称は登録商標としており、トレードマークである黒猫が物語に登場するジブリ作品の「魔女の宅急便」のスポンサーとになっていたことが理由といえるでしょう。

その他物流企業なども、独自の広告を車両に掲載しているなど、人材不足を解消するための様々な工夫が行われています。

その中で注目したいのはラジオCMです。

 

なぜラジオCMに注目が集まっている?

ラジオは一般的に利用頻度が低く、プライベートで視聴する方はあまりいないといえます。

しかし車の運転中はラジオを聞くという方も少なくないため、ドライバー職のCMを運転中に聞いてもらうことで、働いてみようと考えてもらえる効果が見込めると考えられています。

車の運転をしていれば視覚は運転操作に集中することとなりますが、聴覚はある程度自由になるため、その状況を利用するため物流・運送関係の企業はラジオCMを多く流すとよいといえます。

 

求人以外にもラジオCMは活用可能

ラジオの活用は求人募集以外にも活用されています。

たとえば日立物流は、201911月に企業広告として初めてラジオCMを制作し、「交通情報」で放送を開始しました。

制作されたラジオCMである「物流の未来を創る」は放送時間20秒程度のものであり、日立物流が開発を進めるスマート安全運行管理システム(SSCV)をテーマとしており、ドライバーをメインにしてリスナーに安全運転を呼び掛けるという内容です。

安全運転を呼び掛けることはもちろんですが、システムの認知度を向上させることを目指しているとされています。

もし広告を検討しているのなら、テレビではなくラジオでのCMを活用してみてはいかがでしょう。