運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業で考えておく必要がある台風への対策とは?

2018.02.08
分類:その他

1年のうちでも台風が多い時期などは、河川の氾濫や土砂災害、風雨などで道路が通行止めになることもあります。
運送業では配送が遅延するリスク、荷物が雨濡れしないようにする対策などについて考えておく必要があるでしょう。


配送が遅延しないための対策とは?
台風などで配送が遅延するケースは、道路事情が関係するのでどうしようもないという状況に陥ることになりますが、事前に荷主などと協議して配送の遅延を最小限にとどめることに努めましょう。
例えば朝積みの予定は前日の夕積みに変更しておくこと、台風の影響がない状況の時に積み込みなどを行っておくことで雨濡れを防止することもできますし、荷主やドライバー、両方の負担を軽減することが出来るはずです。


荷台に雨漏りが発生しないために
また、大雨が降ることでトラック荷台の雨漏りが発生し、荷物が濡れてしまうといった事態は避けなくてはいけません。トラックの荷台が雨漏り事故を起こすと、荷主からの信用を失墜させることになります。
バン車やウィング車でも、天井のネジ止めをしている部分や、目視で確認できない部分の隙間から雨漏りが起きて荷物が濡れる可能性もあります。
荷物の上にブルーシートをかぶせておいたり、ラップを巻いておいたりと、雨濡れ対策を講じることも大切です。


強風によるリスクを回避するために
台風による強風でトラックが故障する可能性についても考えておきましょう。ウィング車でればウィングを開けた時に強風で歪み、故障の原因となるケースもあります。そのため強い風が吹いている時には、ウィングを全開しないようにするといった注意も必要です。


高速道路走行中に通行止めになったら?
また、高速道路が通行止めになってしまうこともあるでしょうが、通行止めになるインターチェンジで降りず、高速道路上で通行止めが解除になるまで仮眠をするトラックで大渋滞が発生することもあります。
一般道路に迂回したとしても、風雨で走行できない可能性もあるでしょうし、無理に走行すれば危険が伴います。
そのため高速道路を走行している時に通行止めが起きた場合、通行止めになるインターチェンジの手前のパーキングエリアで仮眠や休憩をとり、台風が過ぎ去ることを待った方が良いでしょう。
すぐ手前のパーキングエリアは混雑で駐車できなくなっていることも考え、2つか3つ手間くらいのパーキングエリアに入ることも検討しましょう。


ドライバーの安全運行を確保するためにも
毎年、台風の季節になると、運行管理者は台風の進路や暴風域に入る確率など、情報を入手してドライバーに対して指示内容を作成し、安全運行を確保するように伝えていくことが必要になります。