運送会社の配車係に求められる能力とは?

運送会社などにはトラックの配分を行う「配車係」を担当する方がいます。
この配車係は、自社のトラックドライバーに対してトラックと仕事を分けていくことを担当しますが、それだけでなく重要な役割を担います。
そこで、どのような能力が求められるのか事前に確認しておくようにしましょう。
運送会社の配車係の役割
配車係の役割には、ドライバーに対する配達状況を指示すること、運行状況や交通状況の確認、他社の配車係との連携などが挙げられます。
配車の仕事には、一般家庭や企業に集荷や配達を行うルートドライバーの配車、そして集めた荷物を全国各地の支店などに届ける手配を行う配車に分けることができます。
ルートドライバーの場合、配車係が無線や電話でドライバーに指示を行って、新規や追加集荷など配達内容を伝えていきます。
各地の支店に車を配車する配車係の場合は、発送地域ごとに積み忘れが生じないように配車を行い、道路事情などが変われば他社の配車係と連携しながら車を手配するといった気転をきかせることも必要です。
配車係に必要な能力
配車係は、ドライバーの性格や能力、態度などを十分に理解した上で任せる相手を決める役割を担います。
また、配車以外にも空いた時間を利用して、荷物の出荷を手伝ったり雑用を行うことも必要です。
配車係はドライバーより楽なイメージもあるかもしれませんが、実はドライバーとの人間関係や信頼関係を築くことが求められるので、コミュニケーション能力が高くなければできない仕事といえるでしょう。
資格などは特に必要ないけれど・・・
ドライバーとは日頃からしっかりとコミュニケーションを取っておくことは当然必要です。それに加え、希望時間や渋滞状況を考慮しながら配達先までの距離や時間を計算し、ドライバーの能力や関係性、さらに経費や給与の歩合まで考えなければなりません。
実務経歴は必要になりますが特別な資格は必要ない仕事です。なお、30両以上車両を抱えている事務所あら、運行管理者資格を取得している方に優先させる企業もあるようです。
配車係の重要なこと
配車係が日頃からドライバーとコミュニケーションを取っておけば、実際の道路情報や取引先についてなど、情報を得ることもできるようになります。
会社とドライバーの間に立って取り継ぐことができる能力や、運行状況や交通状況から判断できる能力、労働基準法や道路交通法などの法律の知識も必要になると理解しておきましょう。