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運送業者が作成しなければならない運転日報とは?有効に活用するために

2020.05.30
分類:その他
運送会社や物流会社では、営業用に使う社用車を保有していることでしょう。この場合、避けて通ることができないのが、ドライバーが安全運転を守り適切に業務を行うために義務付けられている運転日報の作成です。 ドライバーにとっては面倒と感じる運転日報の作成ですが、上手く活用することによりコスト削減や業績アップのためのツールとなる可能性もあるので必ず作成するようにしましょう。

運転日報とは?

運転日報とは、社用車を運転するドライバーの氏名・運転日時・走行距離などを記録する書類です。 トラック運送会社などは一般貨物自動車運送事業と位置付けられますが、この場合には貨物自動車運送事業輸送安全規則で運転日報を記録・保管することが義務付けられています。 運転日報を作成する主な目的は、ドライバーの乗務実態を把握することにより、ドライバーの過労防止や安全運行確保などです。 一般企業などでも社有車を一定数保有しているのなら、道路交通法施行規則に従い運転日誌を記録することが必要となります。 トラック運送会社の運転日報は、事業用自動車のドライバーのごとに必要事項を記録し、1年間保存することが義務付けられていますので保管しておくようにしてください。

運転日報を活用して経費削減や管理が可能に

運転日報はドライバーが安全に運行することはもちろん、ドライバー自身を守るために必要です。長時間の運転を続け睡眠不足となり、事故などを引き起こす可能性の高い状態で運転をさせないためといえます。 他にも運転日報を作成することで、次のようなメリットがあります。

車両の適切な点検やメンテナンスが可能に

運転日報に記載される項目は、走行距離や運転時間だけでなく、給油の時間や頻度なども含まれます。それに加え、ドライバーが車を走行している時などに気がついた点を記載しておくことにより、故障などの急なトラブルが起きにくくなり余計なメンテナンス費用を増やさすに済むでしょう。

運転を効率化させるために

走行距離や時間を図ることができれば、運送において効率的な移動手段やルート、運転方法を見出すことにもつながります。 それにより燃料費を削減できるなど、コスト削減にもつなげることができるでしょう。

ドライバーの勤怠管理にも有効

ドライバーがどのように業務を行っているのか、運転日報から把握できます。本来の目的はドライバーの過労を防ぐことですが、反対に社用車を私用で使われたりさぼったりしていないか把握することもできます。