物流とは、様々な企業では経費の一部となる部分であり、企業利益に直結するためコスト削減の対象として考えられる部分でもあります。
ただ、コストを抑えることを優先させて物流にかかる運送費を削減した場合、製品や成果物の価値を低下させる可能性も出てきます。
そこで、具体的に物流にかかわる費用にはどのようなものがあるのか理解し、コスト削減の際にはどこを抑えるべきか適切な判断ができるようにしておきましょう。
物流とは、原材料が製品、製品が商品となり顧客に届けられるまでの活動です。そのため、発生する費用として挙げられるのは、輸送費、保管費、在庫費、包装・梱包費、荷役費、管理費、流通加工費などいろいろです。
物品や荷物を目的地まで運ぶ費用であり、運賃などの運送費や配送費、搬送費などを総括した呼び方として使われることも多いようです。
荷物や貨物を数量や単価、重量などで計算し、保管分を月3期にわけて算出して加算することが多いようです。保管場所を借りる際の賃借料、倉庫から搬出入する際の入出庫量などが含まれることもあります。
物品の購入費用や在庫の保管を行うための人件費などで、在庫として物品を保管するための保管費、物品を在庫にするときの運送費、保管場所の設備費や光熱費なども関係します。在庫を処分するときには廃棄費が発生しますが、処理手数料なども加算されることになります。
包装費は商品や物品を個装する材料の費用や作業の料金であり、包装された商品を木箱や紙箱などに詰める作業が梱包費です。包装と梱包を同時に行うときや、同じ業者が行う場合は、荷造包装費とすることもあります。
倉庫から物流センター、物流センターから倉庫に入出荷する際の費用であり、保管費や在庫費、梱包費なども加算されます。
物流にかかわる人件費を含め、企業内の物流を管理する費用とすることが多いようです。
完成した製品へ値札やタグつけ、袋詰めやパッキングなどの費用が該当し、建築資材や部品の組み立てが必要な機械などのキッティングなども流通加工費に含まれます。
商品をギフト用に箱詰めし、いろいろな商品を組み合わせセットにするといった作業も流通加工の1つであり、この費用に含まれます。