インターネットが普及したことにより、オンラインによるショッピングが盛んに利用されるようになりましたが、それに伴い運送業界も年中忙しくなったといえます。
ただ、運送業界には繁忙期があるため、日々の多忙に加え繁忙期にはさらに忙しさが増すことになります。
そこで、運送業界の4つの繁忙期はいつなのか、具体的に忙しくなる時期とその理由について解説していきます。
運送業界が最も忙しくなるのは、一般的に年末年始といわれています。
11月半ばから翌年の1月半ばまでは、クリスマスやお正月などの季節のイベントがあり、さらにお歳暮や福袋などのセール商戦なども始まるため、運送の需要が高まり多忙となりやすいといえます。
さらにおせちやお餅など、食品の流通量も増加するため、平常時の何倍にもニーズは高まる時期ともいえるでしょう。
新学期・新入学・入社などは、引っ越しシーズンのため運送業界も忙しい時期を迎えます。
具体的には3月半ばから4月半ばまでの期間で、引っ越し業者などの繁忙期といえるでしょう。
また、引っ越し荷物の一部を宅配便利用で送るケースなどもあり、新生活に向けたショッピングなども増えるため、一般的な運送業者も忙しくなります。
夏季繁忙といわれるのが、6月20日~8月20日あたりまでの期間です。
夏休みやお盆による旅行や帰省などで、人の動きが活発になることから、荷物などを運送する機会が増えます。
特にお盆前後は荷物の量が急激に増えるため、特に忙しい時期といえるでしょう。
プレゼントを贈る習慣があるイベントの日も、運送業界は繁忙期を迎えることになります。
たとえば母の日や父の日、地域の特産品が収穫される時期などがその例です。
また、冬場はスキーリゾート地にスキーを楽しみに向かう方が増えることで、旅行の荷物など運送需要が高くなります。
その地域ごとの繁忙期もあるため、年間通せば毎月どこかで忙しい時期があるともいえます。
繁忙期を迎えても、現場で働くドライバーが不足していれば仕事をさばききることができなくなります。
そこで期待されているのが、ドローンやロボットを使った配送、自動走行トラックなどの実用化です。
実証実験は国内でも積極的に行われているものの、まだ実験段階のため実際に公道で走るようになるまでは時間がかかるでしょう。
仮にドローンやロボット、自動運転などが始まっても最終的には人の介在が必要になるため、人材は常に確保しておくことが必要といえます。