運送トラックの運賃・単価は、運送にかかる費用と運送業務以外にかかる費用で決まります。
そこで、どのように決定するのか、算出方法や金額を左右する要因について解説していきます。
運送トラックの運賃は、地域間ごとで事前に設定した運賃に従うこともあります。
地域に営業所が多いケースなどは安めに設定されていることもありますが、いずれにしても運賃については国土交通省が明確化するように義務づけています。
また、計算する方法として以下の2つが挙げられます。
・輸送距離で計算する方法
・輸送時間で計算する方法
2つの方法で計算するときには「単価」が必要になりますが、最低ラインの目安として次の計算を参考にするとよいでしょう。
原油=(運送距離÷燃費)×軽油代+日数×2万円=原価
運賃=原価×1.1~1.2(利益)
上記を踏まえてそれぞれの計算方法は以下のとおりです。
・輸送距離で計算する方法…輸送距離を基準として「輸送距離×単価」で計算
・輸送時間で計算する方法…輸送時間を基準として「輸送時間×単価」で計算
トラック運賃は、次の要因によって左右される傾向が高いといえます。
・使用する車両・かかる日数など
・仲介業者に対するマージン
・渋滞などによる金額変動
それぞれ説明します。
運送トラックのドライバーの長時間労働が問題視されているため、状況により「運賃割増」や「待機時間料」など定めるケースも見られます。
運賃割増が発生するのは主に以下のようなケースです。
・冷蔵庫・冷凍車など特殊車両を使った場合
・日曜・祝日などに運送した場合
・22~5時の深夜早朝に運送した場合
また、待機時間料は待機時間が30分を超えるごとに発生することが多く、トラックの大きさなど車両ごとに金額が変わることもあります。
他にも運送スケジュールを調整しなければならない当日配送を急に依頼されたときや、帰りはトラックを空にして帰らなければならないとき、2か所積みなど積卸地が複数な場合なども割増料金を設定することが多いようです。
間に仲介業者に入れば、マージンが発生するため料金は高くなります。
同じルートの往復でも、方向が変われば渋滞の有無なども変わってくるため、渋滞しやすく輸送時間が長くなれば金額は高くなります。