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運送業はなぜドライバー不足が解消されない?その現状と原因について解説

2023.04.03
分類:経営

現在、運送業はドライバー不足が続いている状態であり、今後も深刻化したまま解消が難しいと考えられています。

物流需要はEC需要の増加・拡大で高まっているのに対し、現場を支えるドライバーは人手不足という状態のため、需要に供給が追い付いていない状態です。

人手不足であるがゆえに、一人のドライバーの負担は重くなり、労働環境は悪化しているといえるでしょう。

さらにドライバーの高齢化や女性進出遅れなども問題視されていますが、運送業はなぜドライバー不足が解消されないのか、その現状と原因について解説していきます。

運送業がドライバー不足で悩む原因

運送業の現場にドライバーが足りていない状態が続いている原因として、求人募集をかけても応募者が集まらないことが挙げられます。

その背景には、ドライバーの賃金は他業種と比較すると、長時間労働の割に低く、労働と賃金が見合わないというイメージが強いからといえるでしょう。

既存のドライバーの高齢化がさらに進むと、運送事業を継続することが厳しいところまで追い込まれる可能性もあります。

ドライバー不足解消に必要なこと

運送業で働くドライバー不足を解消するためには、次の3つを対策として検討しましょう。

・業務を効率化する
・待遇を改善する
・黒ナンバー事業者を活用する

それぞれ説明します。

業務を効率化する

運送業のドライバー不足を解消するためにも、現場の業務を効率化しましょう。

業務効率化が可能になれば、ドライバーだけでなく現場のスタッフの労働時間を削減することができます。

紙ベースによる配車表は電子化するなど、デジタル技術なども積極的に取り入れることをオススメします。

待遇を改善する

運送業のドライバー不足を解消するためにも、ドライバーの待遇を改善させましょう。

荷待ち時間の短縮化なども積極的に行い、ドライバーの待遇を見直し改善させることが必要です。

ドライバーの需要増加によって、自社が保有しているトラックでは対応できない仕事を受注した場合、下請けに仕事が発注されると予想されます。

しかし多重下請構造は低所得を作る要因になるため、多重下請けからの切り替えも必要であるといえるでしょう。

黒ナンバー事業者を活用する

軽貨物運送業として届出した黒ナンバー取得の個人事業者を活用することも検討しましょう。

たとえばマッチングサービスなどを活用し、手の空いている個人事業者のドライバーとつながることができます。