運送業でも導入を検討したいのが「セルフキャリアドック」です。
セルフキャリアドッグとは、従業員とキャリアコンサルタントが面談することで、従業員の心理的な自己洞察を促しキャリア形成までの道筋を立てることを目的とした取り組みのことです。
人事評価のために定期的に面談を行うことはありますが、セルフキャリアドックはあくまでも従業員のキャリア形成を目的としています。
そこで、運送業でも導入が進みつつあるセルフキャリアドックとは何なのか、期待できる効果について簡単に解説していきます。
「セルフキャリアドック」とは、従業員の描くキャリアを積極的に企業がサポートする取り組みであり、人間ドックの「ドック」と同じ意味で定期検査や修理を受ける船の「dock」という施設に由来した名称がつけられています。
定期的に従業員が自らのキャリアの見直しを行い、形成・促進することに対し企業が研修を行うことやキャリアコンサルティングの面談など組み合わせてサポートしていきます。
セルフキャリアドッグを導入することで、従業員それぞれが社会や組織の変化に対応しつつ、自己の能力を最大限発揮できるようになります。
日本は少子高齢化が進んでおり、生産年齢も少なくなっているといえますが、それに加えビジネスモデルや事業の内容など大胆に変革することなども求められています。
運送業でも変革に対応しつつ、従業員のキャリア構築に向けた取り組みを行うために、セルフキャリアドックを導入して仕事への目的意識を向上させていくことが必要となるでしょう。
計画的に能力開発へ取り組む姿勢ができれば、仕事を通じて成長してもらうことにもつながります。
仕事での満足度を向上させることができれば、離職率を抑え定着率を向上させることにもつながるはずです。
運送業のセルフキャリアドック導入により、従業員の意識向上と人材定着が可能となり、組織も活性化します。
さらに生産性向上やサービスの質向上などの効果も期待できますが、主に次の4つのメリットがあると考えられます。
・人的課題を洗い出せる
・人材定着・離職防止につながる
・生産性が高まる
・従業員のモチベーションを向上できる
潜在的な人的課題を顕在化させることで、抱えている問題解決にもつながりやすくなります。
従業員一人ひとりに寄り沿ったサポートにより、キャリアに対する関心が高まり、離職を防ぐだけでなく仕事に対するモチベーションも高まっていくことでしょう。