運送業は、現場の人手不足が深刻化している業界です。
日本は少子高齢化が進んでおり、今後もさらに働き手となる人材が足らなくなることが予想されますが、特に人手が足りていないのが運送業といえます。
そこで、運送業はなぜ人手不足が深刻化しているのか、その理由や解消に向けた対策について紹介していきます。
運送業の人手不足は深刻化しているといえますが、その理由として以下が背景にあると考えられます。
・既存のドライバーの高齢化が進んでいる
・若手人材が入職しない
・低賃金で長時間労働など労働と対価が見合わない
・きつい・きたない・きけんを意味する3Kなどのネガティブイメージが強い
他産業よりも待遇が劣ることや労働時間が長いこと、女性進出が遅れていることなどが人手不足の主な要因です。
労働環境や待遇を見直し、慢性的な人手不足に向けた対策が必要といえるでしょう。
運送業の人手不足を解消するためには、次の3つの対策について検討が必要です。
女性ドライバーの雇用
職場環境の見直し
ネガティブイメージ払しょくに向けた活動
それぞれ説明します。
ドライバー不足を防ぐためにも、女性を積極的に採用しましょう。
一昔前まで、トラックドライバーは男性の仕事というイメージでした。
しかし最近では男性に限定せず、女性も積極的に採用する運送業が増えており、国土交通省も「トラガール促進プロジェクト」など女性ドライバーを増やす取り組みを行っています。
ただし女性ドライバーを増やす上で、産休・育休に対応できる体制の整備や、女性専用のトイレ・更衣室などの設置など、安心して働くことのできる職場環境作りも必要です。
人手不足解消に向けて、職場や労働環境を見直し、改善させていきましょう。
運送業で問題視されている長時間労働や有給の取得のしにくさなどに関する見直しを行うことで、定着率を上げることができると考えられます。
きつい・きたない・きけんの「3K」といったネガティブイメージが強い運送業に、これから入職しようとする若い世代はそれほど多くありません。
そこで、柔軟な働き方や福利厚生の充実性などをアピールできる制度を導入し、ネガティブイメージを払拭できれば、イメージアップにつながり人が集まりやすくなるでしょう。