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運送会社の配車係とは?担当する業務の内容や求める条件など紹介

2024.06.08
分類:経営

運送会社で配車係として働く人は、実は事業運営においてとても大切な役割を担っているといえます。

 ドライバーにトラックを配車し仕事を配分することが主な仕事であるため、一見簡単で楽なイメージを抱きがちなものの、実際には配送係次第で業務の流れが大きく変わります。

 そこで、運送会社の配車係について、担当する業務の内容や求める条件など紹介していきます。

配車係とは

 配車係とは、自社の請け負う配送の仕事をドライバーに割り振る担当者です。

 トラックなど事業用自動車を使い、配送や輸送を担当する会社に不可欠な存在であり、どのドライバーにどの荷物を運んでもらうのか決めます。

 さらにトラックが通るルートなど、配送先までの道筋も決める配車計画も配車係が担当します。

 計画次第でかかるコストや売上・利益など変わることもあるため、経験とノウハウが求められるといえるでしょう。

  

配車係の担当業務

 運送会社の配車係が担当する業務は、配達先や集荷先へドライバーを向かわせることです。

 ルートドライバーを配車するケースもあれば、集荷した荷物を全国の支店などに届ける手配を行うケースに分けることができます。

 ルートドライバーへの配車では、無線や電話でドライバーに指示を出し、追加で集荷が発生したときにも対応します。

 全国の支店への配車の場合は、発送地域ごとに荷物を積み忘れないことが重要になります。

 道路事情などが変わったときも、素早く他社の配車係と連携してトラックを手配する判断能力が求められるといえるでしょう。

 

 配車係に求める条件

 配車係はドライバーの性格や能力を把握した上で、担当してもらう荷物やルートを決めます。

 そのためドライバーとの信頼関係も築くことのできるコミュニケーション能力や、イレギュラーなどにも即座に対応できる適切な判断力なども必要といえるでしょう。

 配達希望時間や渋滞などを考慮しつつ、距離や時間を計算して配車する必要があるからです。

 特別な資格などは必要ないものの、運行管理者資格があれば、正確に配車を行うことができるでしょう。

  

配車係を任せたい人材

 運送会社で配車係を任せたい人材は、ドライバーへ運行の適切な指示・指導・監督などができる人です。

 オーダー入力や月次集計など、管理業務も任されることが多いため、事務的な作業も得意とすることが望ましいでしょう。

 合わせて状況判断能力やコミュニケーション能力の高いなら、安心して任すことができるはずです。