ECサイトの発展により、インターネット通販を利用する方が増えました。
個配が増えたことで物流ニーズも高まり続けている状況といえますが、早期にモノを届けるためにも運送業務の効率化が求められています。
現場の深刻な人手不足問題へ対応するためにも必要とされる運送業務の効率化について、実現させるために必要なことを紹介していきます。
運送業務を効率化させることは、現場の人手不足が解消されない限り必要なことといえます。
日本は少子高齢化が進み、労働力は著しく減少しているといえる中、物流・運送業界への入職者は増えていません。
運送の現場で働く労働力が足りていない状態が続き、既存のドライバーも高齢化が進んでいるため、業務を担う人材はいなくなるリスクもあると考えられます。
また、運送業界の人手不足は、ECサイトの普及だけでなく、小売業の販売方式なども影響を与えているといえるでしょう。
コンビニやスーパーなどは在庫を抱えずに多くの品目をそろえることが多いため、配送単位は最小限に抑えて頻度を増やしています。
運送業へのニーズは増えているのに輸送効率は低下する事態となり、対策が必要な状態であるといえるでしょう。
長距離ドライバーは、運転して目的地へと荷物を運ぶこと以外にも、配送先で荷物の積み下ろしを行う仕事も担当します。
仮に荷待ちで待機時間が発生すれば、仕事で拘束される時間も長くなってしまい、効率的に仕事を進めることができなくなります。
運送業務を効率化するためには、運行経路の最適化が必要といえます。
トラックの立ち寄る地点を最短ルートで結び、運行経路を最適化させれば、車両台数の削減につながります。
複数の場所が点在していれば、最善のルートの判断がつきにくくなるため、仮に荷受けと輸配送を行う業務であれば、立ち寄る地点の順番など考慮することも必要です。
また、運送業務の効率化に役立つ運送業システムを積極的に導入することも方法の1つです。
IT技術を取り入れて、根本的に業務を見直すことも検討しましょう。
検品でハンドスキャナーを活用することや、WEB予約システムやドライバーナビゲーション機能の備わったシステム導入などでも効率化が期待できます。
他にもアウトソーシングを活用することで、メイン事業に専念しやすくなります。
物流部門においては専門業者に依頼し、人や時間をメイン事業へと配分することで、生産性を向上させると同時に業務効率化を図ることができるでしょう。