夏場になると、お世話になった方にお中元を贈ることが多いですが、物流業界もシーズンになるとかなり多忙な状態となります。
物流・運送業界は主に11月10日くらいから1月10日くらいまでが繁忙期とされていますが、これはお歳暮の時期やクリスマス、大みそか、お正月などイベントが集中するからです。年賀状やクリスマスカードなど、印刷物などの運送も増えますし、年末商戦でお歳暮やクリスマス用のプレゼントなどによりさらにニーズは高まるからです。
そして6月20日から8月20日までの間も物流・運送業界の夏季繁忙期です。この時期には、夏休みやお盆で旅行に出かける方の荷物、お中元などの時期のため、冬季と同様に忙しくなります。
実はお中元の時期は地方によって違いがあることをご存じでしょうか。
関東のお中元の習慣とされている時期は7月初旬から7月15日までですが、これが北海道になると7月中旬から8月中旬、さらに関西エリアでは8月1日から8月15日までと時期が少しずつずれています。
だんだんと昔ながらの風習や習慣を続ける傾向が少なくなり、年賀状なども手軽にインターネット経由のメールで済ませるといった方も増えてきました。しかし今の時代だからこそ、お中元やお歳暮が大切といえます。
企業などでも虚礼廃止や経費削減と考え、お中元やお歳暮の慣習を取りやめたり、受け取らないと決めていたりといったことは増えています。
ただ、得意先ごとに何を贈れば喜んでもらえるか考え、たとえば子どもがいる経営者の小規模な会社に家族みんなが喜んでくれる品物を贈ったり、女性の多い職場の得意先には女性向けの品物を渡したりなど、気持ちを込めた贈り物は必ず喜ばれるはずです。
すっかりパソコンやインターネットなどが主流となった今だからこそ、お中元やお歳暮は生きてくるといえるでしょう。
物流・運送業界でも、遠くの親戚などに少しでも喜んでもらおうと地域の名産品をお中元として送ろうとする方、企業同士の円滑な人間関係を築こうとする事業者などのお手伝いができるように、スムーズに品物を送り届けることが重要です。
しかし現在、物流・運送業界は深刻な人手不足の状態です。円滑なモノの流れを確保するためにも、現在物流・運送業界が抱えている人手不足の問題をどのように解決していくべきか考えなければなりません。